HIS、2026年10月期1Qは増収も減益
HISは2026年10月期第1四半期連結決算を発表した。売上高は1012億円と前年同期比8.5%増、営業利益は53億円で同2.2%増となった一方、経常利益は51億円で同2.1%減、純利益は34億円で同2.5%減となった。増収を確保しつつも、利益面ではやや伸び悩む結果となった。
旅行市場は訪日需要が引き続き牽引し、訪日外客数は過去最高水準を更新した。日本人の海外旅行も物価高や円安の影響を受けながら回復基調を維持しており、需要環境は総じて改善が続いている。こうした環境下で同社は高付加価値商品の販売や需要喚起施策を強化した。
海外旅行では大型セール「初夢フェア」を軸に、サグラダ・ファミリア特別入場企画など体験型商品を展開し、欧州・中近東方面の添乗員付きツアーやグアムなどが好調に推移した。アジア方面でも需給バランスの改善を背景に販売が伸長した。国内旅行では体験型商品の拡充が奏功し、地域密着型ツアーや季節商材が集客を牽引した。
訪日事業では欧米を中心とした団体旅行や教育旅行が堅調に推移し、大相撲や音楽イベント関連の高付加価値商品が収益性を押し上げた。一方で中国市場の停滞は課題となっている。
法人分野では官公庁案件の受注が伸長したほか、スポーツや地域活性化を軸とした新たな事業領域の拡大を進めた。海外では欧州を中心に受客が伸びたほか、南米ペルーへの拠点開設などネットワーク強化も進めている。
ホテル事業は国内外ともに需要を取り込み増収増益となり、特に訪日客の増加が国内施設の稼働率向上に寄与した。九州産交グループもインバウンドと地域需要を取り込み堅調に推移した。
通期業績予想は据え置き、売上高4200億円、営業利益140億円を見込む。海外・訪日双方の需要回復を取り込みつつ、収益性の高い商品の拡充と事業ポートフォリオの多角化が今後の焦点となる。
