エクスペディア、PredictHQと連携 世界的サッカー大会見据え旅行需要予測を提供
エクスペディアは、イベントデータ分析を手がけるPredictHQと提携し、スポーツイベントなどに伴う旅行需要を予測するデータを宿泊施設向け管理プラットフォーム「Partner Central」に統合した。世界的なサッカー大会など大型イベントを見据え、宿泊施設が需要変動を早期に把握し、価格戦略やマーケティング施策に活用できる環境を整える狙いだ。
PredictHQの分析によると、2026年6月から8月にかけて北米のサッカー大会開催都市における旅行者支出は81億米ドルを超える見込みで、前年同期より約7億5000万米ドル増加すると予測されている。宿泊、飲食、地上交通などを含めた観光消費の拡大が見込まれ、スポーツイベントが地域経済と観光需要に与える影響の大きさが改めて示された。
開催都市別では、テキサス州アーリントンの旅行者支出が前年比135%増の5億6200万米ドル以上と大きく伸びる見通しで、マサチューセッツ州フォックスボロやミズーリ州カンザスシティ、ペンシルベニア州フィラデルフィア、テキサス州ヒューストンなどでも大幅な経済効果が見込まれている。海外からの観戦客の増加により、試合週を中心に宿泊需要は大きく拡大するとみられる。
エクスペディアのデータでは、ダラスでは日本や英国からの需要が通常週比で1500%以上増加するなど、国境を越えた観戦旅行の動きが顕著。ブラジルからフィラデルフィア、ドイツからヒューストンへの需要も10倍以上に伸びるなど、国際的なトラベルフローの拡大が確認されている。
また、開催都市全体の宿泊費用は前年の26億米ドルから48億米ドルへと大幅に増加する見込みで、特にアーリントンやフォックスボロ、サンタクララでは宿泊収益が大きく伸びると予測されている。イベント観戦に合わせて滞在日数を延ばす旅行者も多く、宿泊需要のピークは試合日だけでなく前後の日程にも広がるとみられる。
エクスペディアは今回の取り組みにより、宿泊施設がイベントによる需要増加を事前に把握し、価格設定や広告投資、ターゲット市場の調整などを機動的に行えるよう支援する考え。スポーツツーリズムの拡大が続く中、データ活用による需要予測と収益管理の高度化が、宿泊施設の競争力強化につながることが期待される。

