KNT-CT HD、内定者向けにAIアバターを試験導入 入社前不安の解消へ
KNT-CTホールディングスは、来春入社予定の内定者を対象に、AIアバターを活用したコミュニケーションサービスを試験導入した。入社前の不安や疑問を解消し、安心感と納得感を持って入社してもらうことを目的とする。
試験導入したのは、leanが開発したAIアバターサービス「Geny」。アバター化した社員が内定者の質問に応じる仕組みで、24時間いつでも相談できる環境を整え、入社前の心理的ハードルを下げる狙いだ。対面では聞きづらい内容も含め、内定者が本音で疑問を投げかけられる点を重視している。
同サービスは、定型質問の選択、テキスト入力、音声トークの3つの会話方法に対応し、利用者の状況や好みに応じたコミュニケーションが可能となっている。やり取りは匿名で行われ、蓄積された質問内容や傾向を今後の情報提供や支援に活用できる点も特徴だ。質問内容に応じておすすめの定型質問が表示される仕組みも備え、利用のハードルを下げている。
同社は今回の試験導入を通じて、内定者との接点を継続的に確保し、入社までの不安軽減と理解促進を図る。今後は、採用募集段階や選考過程、カジュアル面談、社内メンターの役割などへの活用拡大も検討しており、一人ひとりに寄り添ったキャリア支援につなげていく考えだ。