【FAMレポート】建国250周年控える米国、ヒストリックトライアングルを擁するバージニア州へ
実際の植民地跡でポカホンタスの望郷に触れる
最終日は、実際の入植地跡であり、今も保存・発掘調査が行われている「ヒストリック・ジェームズタウン」へ。ここには、ポカホンタスの銅像、ジョン・スミスの銅像、ポカホンタスとイギリス人入植者ジョン・ロルフが結婚した教会がある。
映画と違い「ポカホンタスが命を救ってくれたと言ったのはジョン・スミスだが、ポカホンタスはその後に入植者によって誘拐され、ジョン・ロルフと結婚することになる。そして、彼とイギリスに渡り、そこで生涯を終える」というのが史実のよう。そう考えて見ると、ここに立つポカホンタス像(トップの画像)は、望郷の念か、少し悲しげに見える。
アメリカ建国250周年の2026年に向けて、バージニア州のこれらヒストリカルトライアングルでもイベントが数々開催される。イギリスから帆船でアメリカに来て、植民地を切り開いていく歴史を探訪するのは興味深かった。そのほかに、ワイナリーやアメリカのローカルらしいパンケーキ、そして岩塩スパなどのユニークコンテンツを挟むことができる。
アメリカ本土48州の大きさは日本の国土の約25倍。そんな広大な国の開拓の起源と建国の地を巡る旅は、想像以上にストーリーに富んでいた。これからの建国250周年の盛り上がりも期待できる旅である。
取材・文/小野アムスデン道子
取材協力/バージニア州観光局(日本語)、ウィリアムズバーグ観光局