主要旅行会社の3月総取扱額は前年比83.4%、国内旅行大幅減で前年割れ

  • 2025年5月26日

 観光庁が23日に発表した「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(2025年3月分)」によると、前年同月比では海外旅行および訪日旅行の取扱額が引き続き増加した一方、国内旅行は大幅に減少し、総取扱額は全体で前年同月比83.4%と縮小した。

 2025年3月の主要旅行業者43社・グループによる総取扱額は3511億円で、海外旅行は前年同月比107.6%、訪日旅行は同115.5%と回復基調を維持した。特に訪日旅行は2019年同月比でも118.1%となり、コロナ前の水準を上回った。一方で、国内旅行は前年同月比70.7%、2019年比でも79.0%にとどまり、全体の数字を押し下げた。

 海外旅行の取扱額は約1258億円で、2019年比では72.3%と依然として低水準だが、訪日旅行の約271億円は大きく回復。国内旅行は約1982億円と前月に引き続き減少が続いている。

 募集型企画旅行における取扱人数は、訪日旅行が前年同月比102.2%、海外旅行は同98.7%でほぼ横ばいだったが、国内旅行は同82.0%と2割近く減少した。2019年比では、訪日が25.0%、海外が22.7%、国内が51.8%となった。

 なお、主要43社のうち、3月の総取扱額が2019年同月を上回ったのは、日本橋夢屋(172.0%)、トヨタツーリストインターナショナル(143.0%)、郵船トラベル(125.3%)、WILLER(114.6%)、テック航空サービス(106.7%)、京成トラベルサービス(106.3%)、三越伊勢丹ニッコウトラベル(105.8%)、ケイライントラベル(103.0%)、南海国際旅行(102.8%)、HTB-BCDトラベル(102.1%)、東武トップツアーズ(100.3%)の11社だった。

 主要旅行業者43社の月別・分類別の旅行取扱額、19年比と前年比の推移は下記の通り。