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【FAMレポート】ブランディング14周年と大阪・関西万博に出展で認知高めるペルーの魅力

  • 2025年3月28日

ナスカの地上絵、ワイナリーでピスコのテイスティングも

 リマの洒落たブティックホテルで一泊後、翌日はナスカの地上絵を見に行くためにピスコ方面へ車で移動(約3時間半)。海と内陸には砂漠が広がるパラカスに一泊して、ナスカの地上絵を見るAerodiana社のフライトに搭乗。左右窓際6列の12人乗り、地上絵の上で左右旋回するのでどちらに座っても見え、日本語で「今、飛行機の羽根の下に見えるのがハチドリ」というように教えてくれる。

雨乞いのため描かれたとも言わる地上絵だが、複雑な絵柄もあって不思議。セスナのツアーは330USドル。

 イカにある「タンボ・デ・タカマ」は、1547年から土中にさした陶器のツボでワインを造っていたという歴史あるワイナリー。試飲を含むワイナリーツアーがある。

かつてはブドウのかすで染めたというピンク色の建物が美しいワイナリー。ブドウ畑が広がり、レストランもある。ツアーは大人25ソル。

クスコからマチュピチュへ、高度に慣れながらの旅

 リマに戻り空港ホテルに宿泊、朝のフライトでクスコに向かう(約1時間半)。クスコは一気に標高約3400mとなるので、無理は禁物。マチュピチュ方面に向かう途中、チンチェロという村にある織物工房、渦のようなモライ遺跡などを車で回る。

チンチェロの織物工房では、リャマやアルパカが飼われ、製糸・染糸・織りの工程を説明してくれる。
インカ人が円形の段々畑で高低差を利用して、耕作の農業試験をしていたとも言われるモライ遺跡。

 昼は、インカの末裔ケチュアの人たちが祭事などで食べるパチャマンカというご馳走。土中で肉や各種のイモ、バナナなどをハーブとともに蒸し焼きにしたものだ。唐辛子の薬味をつけて食べる素朴な料理は自然な味わいが美味である。

パチャマンカを食べた「ウム・レストランテ」は、大自然の中の一軒家だが外国人観光客で賑わっていた。

マチュピチュとラグジュアリートラベルの可能性

 マチュピチュの標高は約2430mとクスコより低い。なので、1泊目はクスコではなく、ウルバンバの渓谷にある「タンボ・デル・インカ・ア・ラグジュアリー コレクション・リゾート スパ・バジェ サグラード」に泊まった。インカ文化にトリビュートしながらモダンな内装でラグジュアリーを感じるホテルである。敷地内にはマチュピチュに直接行ける鉄道駅があり、午前中に往復して帰ってくることも可能だ。

緑に囲まれ、天井が高く意匠が美しいリゾートホテル。すぐそばにはウルバンバ川が流れる。

 翌朝、ペルーレイル運営の景観列車に乗車するためオリャンタイタンボ駅へ。緑深い渓谷、ウルバンバ川の早瀬を眺めながら、車内ではスナックや飲み物が提供され、音楽の演奏や踊りの披露まである贅沢な1時間半の旅だ。

マチュピチュへの景観列車。窓の外には渓谷の緑、車内ではケーナ(縦笛)がリードする陽気な音楽が演奏される。
切り立った山に囲まれた天空の都市。実際に到着するのも鉄道駅からバスで曲がりくねった道をいく。

 列車は全席指定、マチュピチュも3コースそれぞれ入場制限があるため、早めに希望時間のものを購入する必要がある。マチュピチュの入口にある5つ星ホテル「ベルモンド サンクチュアリー・ロッジ」でのビュッフェランチを挟んで午前午後に別コースを歩いた。日本人パッケージ旅行のグループもかなり多く、マチュピチュ人気を実感する。

 さすが、誰しも一度は訪れたいと憧れる世界遺産の天空都市。絶景もさることながら、朝日が差し込むように工夫された神殿や水路など15世紀半ばのインカの文化にも驚きを禁じ得ない。