【FAMレポート】ブランディング14周年と大阪・関西万博に出展で認知高めるペルーの魅力
ペルー共和国(以下ぺルー)は3月12日、首都のリマにおいて国のブランド戦略である「ブランド・ペルー(Marca Peru)」14周年記念式典を開催。ペルー通商観光大臣ウルスラ・レオン氏はじめ貿易観光の要人が登壇して、国内の事業者やメディアにブランド・ペルー の進展と大阪・関西万博への出展の詳細を発表し、今こそ観光・貿易の両面から日本をはじめとするアジア市場拡大の好機と呼びかけた。式典の内容と、マチュピチュやナスカなど世界遺産に加えてガストロノミーなどペルーの最新の魅力も訴求したFAMレポートをお届けする。
2025年最重要イベントの万博出展、食のアピールも

記念式典でウルスラ・レオン通商観光大臣は、2800万人以上の来場者が見込まれる「大阪・関西万博への参加」を世界で最も重要なプロモーションイベントとして位置付け、「ブランド・ペルー」を推進していく柱の一つにあげた。
パビリオンのテーマは「ペルー、無限の可能性」。プレ・インカであるナスカ文化や黄金の埋蔵品で知られるシパン王に関するミュージアム展示を含む文化体験ゾーンを楽しむことができるほか、近年、「The World's Best 50 Restaurant(以下 Best50 レストラン)の受賞などを通して世界的に注目を浴びるペルーのガストロノミー・プレゼンテーションが毎日開催される。名産品のコーヒー、カカオ、ピスコ(蒸留酒)やスーパーフードなど、またジュエリー、工芸品、衣類、アルパカ繊維のテキスタイルなどペルーを代表する製品をアピールする。
また、小山薫堂氏がプロデュースする食のシグニチャーパビリオン「EARTH MART」にペルーを代表するレストランの一つ「セントラル」の東京店「MAZ Tokyo」のシェフが参画している。万博では、食をはじめペルーの多様な魅力を味わえそうである。
空の便拡大のリマ、トレンディ地区は飛び切りおしゃれ
世界遺産のマチュピチュやナスカなどを目指して、世界中から人が訪れるペルーの空の玄関口は、ホルヘ・チャベス国際空港(LIM)。キャパシティを増やすべく、新ターミナルを造成した新空港への移転を予定している(2025年3月29日使用開始予定から延期、開始時期未定)。
現在、日本からの直行便はないので、LAやヒューストン、NY(JFK)などアメリカの主要空港で乗り継いで行く。東京から最短で所要20時間というところ。今回、首都リマから砂漠のナスカの地上絵、マチュピチュ、クスコの旧市街といった王道のペルー観光地を回りながら、ワイナリーや景観列車、ラグジュアリーなホテルなど新しい魅力となるスポットも押さえながらの視察となった。
リマでは、オフィス街にも近く洒落た新市街(ミラフローレス地区)、大聖堂やアルマス広場など歴史を感じさせる旧市街(セントロ地区)、ギャラリーも多くアーティスティックなバランコ地区などを回った。