Trip.com Groupと観光庁が意見交換、インバウンド市場拡大へ協力強化

Trip.com Groupは、日本のインバウンド観光促進を目的に観光庁を訪問し、意見交換を行った。会談には同社CEOのジェーン・スン氏、Vice Presidentのエジソン・チェン氏、日本法人代表の高田智之氏、観光庁長官の秡川直也氏らが出席し、日本市場の最新動向について議論が交わされた。
会談では、2023年12月に決定されたビザ緩和措置の影響や、春節期間中の訪日旅行市場の状況、人気の目的地、旅行者の消費傾向について情報共有が行われた。また、Trip.com Groupの訪日旅行促進策や市場戦略についても話し合われ、日本市場の持続的な成長に向けた協力の重要性を再確認した。
秡川長官は、同社アプリが旅行者に有益な情報を提供している点を評価し、地方の観光情報をさらに充実させることで、訪日旅行の利便性が向上すると期待を寄せた。一方、ジェーン・スンCEOは、大阪・関西万博が開催される2025年を日本観光業にとって重要な年と位置づけ、主要都市だけでなく地方の魅力も世界に発信していく考えを示した。
同社は、今後も観光庁と連携し、地方創生への貢献を含めたインバウンド観光のさらなる発展を目指す。市場動向を踏まえた戦略を展開し、旅行者への情報提供を強化することで、日本の観光業界の成長を支援していく方針だ。