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沖縄発の旅行予約サイト「Jcation」「沖楽」を運営するSEECの挑戦

  • 2025年2月18日

 デジタルマーケティングを活用した観光業界の集客において、独自の存在感を放つ株式会社SEEC。同社はインターネット広告代理店としての強みを活かしながら、観光分野へと進出し、現在では「Jcation」や「沖楽」といった旅行予約サイトを運営している。特に沖縄を拠点とし、地域に根差したサービスを提供しながら全国規模での展開も進めている。今回は、SEEC沖縄営業所の松川尚生氏に、事業の成り立ちや戦略、そして今後の展望について詳しく話を聞いた。

seec
-SEEC沖縄営業所の設立の経緯を教えてください。

松川 尚生氏(以下敬称略) SEECはインターネット広告代理店としてスタートし、沖縄に拠点もある中で、「もっと沖縄に貢献する事業を立ち上げたい」という想いから、2012年に沖縄出身のメンバーを中心に社内ベンチャーとして旅行事業部を立ち上げました。当初は旅行業の経験がないメンバーばかりでしたが、2013年に沖縄県内のレンタカー比較予約サイトの運営を開始。その後、旅行業登録を経て、アクティビティ、宿泊、国内航空券と取り扱いを拡大し、現在は「Jcation」と「沖楽」という2つの旅行予約サイトを運営しています。

-それぞれのサイトの特徴を教えてください。

松川 「Jcation」は、日本全国のレンタカー、宿泊施設、国内航空券を組み合わせたパッケージ旅行を提供するプラットフォームで、特にインバウンド市場を意識したサービスを展開しています。一方で、「沖楽」は沖縄に特化した旅行予約サイトであり、現地の観光情報を充実させることで、他の予約サイトと差別化を図っています。

 現在、旅行事業部は約40名の体制で、一番多いのがエンジニアで12名、デザイナーが4名、営業が8名、そのほか営業サポートやカスタマーサポートが所属しています。

-事業成長の過程と強みについて教えてください。

松川 2018年には、沖縄でのレンタカー集客力の高さが評価され、レンタカー会社の要望を受けて全国展開を開始。2023年にはインバウンド市場を視野に入れ、「Jcation」へとリブランドしました。現在も取扱人数はレンタカーが最多ですが、全国展開後は沖縄の取り扱いが約2割にとどまり、他地域の比率も高まっています。一方で、ホテル・航空券のパッケージ商品では約5割が沖縄向けとなっています。

 SEECの強みは、広告代理店としての集客力とマーケティングノウハウです。SEOを含めた広告運用を自社で行い、効果的なリスティング広告戦略を展開しています。現在、厳選した全国約30社のレンタカー会社と提携・掲載をしています。場貸しサイトではなく、旅行会社としての品質管理を重視し、安全・安心なサービスを提供しています。