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【米国3州視察レポート後編】サンタフェの歴史的ホテル宿泊体験とデンバーのアートとクラフトビールの魅力

 「ブランドUSA」による米国3州(アリゾナ州・ニューメキシコ州・コロラド州)の観光促進のための視察取材。後編では、スペインとメキシコとアメリカ先住民の文化が融合するニューメキシコ州サンタフェと自然豊かなコロラド州の玄関口でストリートアートに飾られたデンバーの街を巡る。

サンタフェ:アドビ建築の歴史的ホテルに泊まる

 ニューメキシコ州の州都サンタフェには、同州最大の都市であるアルバカーキ国際空港から車で行く人が多いだろう(約1時間)。今回は、アリゾナ州のセドナから向かったので、小さな市営のサンタフェ空港から入った(車で約25分)。サンタフェは現存のアメリカで2番目に古い町。日干しレンガを積んで漆喰を塗ったアドビ建築の美しい景観が守られている。

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アドビ建築の建物が並ぶ景観が守られているサンタフェのダウンタウン。
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ホテルのすぐ近く聖フランシス大聖堂はロマネスク様式。アメリカ最古のマリア像を飾る。

 宿泊した「ラ・フォンダ・オン・ザ・プラザ」(180室)は、100年の歴史を誇る街のアイコニックな存在。ショップがたくさん入ったプラザの奥にフロントとロビーがあり、ネイティブアメリカン、スペイン、メキシコと文化が融合した重厚な空間に圧倒される。すぐ近くには、アメリカ最古のマリア像を飾る聖フランシス大聖堂があり、総督邸やサンタフェプラザ、ジョージア・オキーフ美術館やニューメキシコ美術館などへも徒歩ですぐという便利なローケーションである。

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漆喰壁に梁の走る天井。ウェスタンとメキシカンが合わさったインテリアは雰囲気がある。(ラ・フォンダ・オン・ザ・プラザ)
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客室フロアの廊下にもタペストリーや絵などのアートが飾られ、ギャラリーのよう。
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素朴でいて装飾的でもある、サンタフェスタイルともいえるインテリア。

 アメリカのモダニズムを代表する「ジョージア・オキーフ美術館」は必見。牛骨や花などをモチーフにした名作がずらり並び、この地を愛したオキーフの生涯がたどれる。ほかにもネイティブアメリカンの作品を中心にギャラリーが並ぶキャニオンロードやアメリカ最古と言われるサンミゲル教会など、名所を歩いて回れる。

 総督邸の軒下では、販売許可を得たネイティブアメリカンの人たちがジュエリーなどのクラフトを売っている。アート、ファッション、クラフトなどのショッピング、気軽なカフェからオーセンティックなレストランもダウンタウンには選択肢が多い。

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アドビ建築の総督邸の軒下、9時から5時ぐらいまでマーケットになっている。
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ターコイズを使ったハンドメイドのジュエリーを売るプエブロ族の出店者。
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日本を訪れたこともあるジョージア・オキーフの美術館には、名作がずらり。
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アドビ建築の「カフェ・パスカル」のエッグベネディクトはボリュームたっぷり。