WTS、ホールセール事業を軸にB2C領域へ 新社長に聞く楽天グループの強みも活かした展開
-手配旅行などのB2C領域にも積極展開されているようですが、組織体制はどのようになっているのでしょうか。
永冨 就任以降、組織再編は行ってきたが、2024年9月時点の体制としてはB2B・B2Cで担当は分けている。ただ、新しいものを生みだしていくためには、社員同士が部署の垣根を越えて広い視野で協力をしていくことが必要だと考えていて、楽天グループらしく、ワンチームとして動いていくことは大事にしたいと思っている。
他にも、例えば業務的に全く関係のないメンバーも添乗に行ってもらうなど、横断的にアサインすることは今も行っているが、今後もやっていきたい。旅行会社の醍醐味は新しい文化に触れたり、お客さんに喜んでもらうこと。現場でありがとうと言ってもらえるような思いも社員には感じてもらいたい。
-事業規模の拡大を図る中で、人材の充足感などはいかがでしょうか。
永冨 セールス等、全体的に人員は拡充しなければならない。実際に募集も行っており、優秀な方がいれば積極的に採用していくつもりだ。経験者は歓迎だが、そこに拘ってはいない。先入観なく取り組んでいける方が良い場合もある。結局はパーソナリティや考え方の部分が大事だと考えている。
また、人材育成も大事にしている。基本的に付加価値を出すには、社員が価値を理解する必要がある。そのための一手として、楽天グループの研修を当社でも受けられるようにした。他にも、楽天グループで整備されている各種制度や楽天トラベルで行っている研修や補助制度は随時当社にも導入し、労働環境の改善を図っている。例として、旅行業務取扱管理者等の各種資格への補助、英語学習のための補助、楽天グループの社食の適用などが挙げられる。
また、優秀な人材に当社で活躍し続けてもらうために、給与水準や条件などについて、魅力を感じてもらえるよう常に改善を図っていく必要があると考えている。
-ありがとうございました。