【FAMレポート】モーゼル&ライン川を最新鋭の豪華客船で行く、リバークルーズに感じた魅力
国土交通省の発表によると、日本人のクルーズ人口は2019年に35.7万人(うち外航クルーズ23.8万人)と過去最高だっただけに、2023年は未だ19.6万人にとどまっている。一方で、国際客船協会(CLIA)が2024年5月に発表したクルーズ産業レポートによると、2023年の世界のクルーズ利用客はすでに2019年比で約7%上回っている。
今後、日本でも復調が期待されるクルーズ市場において、陸地を見ながら移動をしていくリバークルーズは、気軽さもありながら贅沢な時間も過ごせ、初心者でも乗船しやすい。最新鋭のリバー船(ロングシップ)でヨーロッパを周遊するエメラルド・リバークルーズによる「モーゼル&ライン川 古城とワイナリー巡り」のFAMを通じて、リバークルーズならではの魅力をレポートする。
インナーバルコニーからの眺望が美しい船室。パターゴルフや室内プールも
今回はスイスのバーゼルで乗船し、フランス、ドイツ、オランダとクルーズしてアムステルダムで下船する11泊10日のクルーズの一部を体験。ドイツのフランクフルト国際空港でピックアップしての乗船となった。空港から船までの送迎はクルーズ料金に含まれる。空港から港までが約1時間半、乗船時間に間に合うようにするため空港集合時間は朝であることが多く、前泊する人が多い。こちらの手配も別料金でサポートしてくれる。
入り口でルームキーをタップして乗船下船をし、乗客全員の乗船を確認してから出航する。
今回、乗船した「エメラルド・デスティニー号」は、全長135m、91室(シングル10.5㎡〜オーナーズスイート29.5㎡)。180名の乗船客に対してスタッフが約50名乗船しており、行き届いたホスピタリティーを感じた。ほとんどの船室には、雨でも眺望をくつろいで楽しめるインナーバルコニーがあり、窓は電動開閉式でボタン一つで操作ができる。テレビ、冷蔵庫、セキュリティボックスもあり、バスローブも用意されている。アメニティは英国の高級スパブランド「ESPA」と提携。スパルームもある。
リバークルーズでは、川の高低差のために水門で水位調節を図ったり、橋桁を通過する際に船長室を下げたりする。その際にわずかな揺れがある以外は滑るような乗り心地でまさに水上のホテルだった。
船内設備としてダイニングとラウンジ、この規模の船では珍しい開閉式屋根のある屋内プール、フィットネス、そして広々としたサンデッキにはパターゴルフもある。バーカウンターのあるラウンジでは、セルフサービスのコーヒーマシンや紅茶などが用意されており、16時~16時半の間は軽食やスイーツのサービスもある。ランチとディナー時には、日替わりでセレクトされたビール、食事に合わせたワインも無料提供される。その他の時間のアルコールは有料オーダーとなる。