IHG、HMIと提携し国内3ホテルリブランド HMIは外資ブランドとの提携加速

  • 2024年8月28日

 英IHGホテルズ&リゾーツは28日、ホテル旅館含め国内44の施設を運営するホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ)との業務提携により、HMIが運営する国内3つのクラウンパレスホテルをANAクラウンプラザホテルにリブランドすることを発表した。

 該当ホテルは、ホテルクラウンパレス浜松、ホテルクラウンパレス知立、ザ クラウンパレス新阪急高知。それぞれ大規模な改装を行い、2026年上半期に開業する。

 HMIの比良竜虎社長は提携リブランドの狙いについて、IHGが展開するロイヤリティプログラム「IHG One Rewards」会員など、グローバルでの誘客に期待できることを挙げており、その人口規模から注目されるインド市場からの誘客にも取り組む姿勢を見せた。これに対し、IHG日本&マイクロネシア マネージングディレクターのアビジェイ・サンディリア氏は、クラウンプラザブランド含め既に多くのホテルをインドでも展開しており知名度もあることから、航空ネットワークが充実すればインドからの誘客にも貢献できると強調した。

 HMIでは今年4月にも米マリオットとの提携により国内7軒のリブランドを発表していたが、比良氏は今後更に10軒を外資ブランドへリブランドする方針だ。提携企業などの詳細は明かされていないが、各地域の特性により最適な企業との提携を行うとの考えを示している。

 IHGは1964年の日本市場参入以降、2006年にはANAと合弁会社を設立するなど国内でのプレゼンスを高めてきた。現在は国内に8ブランド47ホテルを展開しており、今回のリブランド以外にも今後、リージェント、ヴィニェット コレクション、ガーナーといった日本初上陸ブランド含む15軒の新規開業が決定している。