全旅クーポンの23年度実績、過去最高を更新し670億円
全旅(中間幹夫社長)はこのほど、全旅クーポンの2023年度実績を明らかにした。23年度実績は前年比159・5%の約670億円と2年連続で過去最高を更新した。コロナ禍前の19年度比でも168・1%を記録した(トラベルニュースat6月25日号に表を掲載)。
全旅では「新型コロナウイル感染症の5類移行による行動制限の撤廃と円安・物価高による単価上昇が要因としてあると思いますが、コロナ禍でも送客・受入双方の新規開拓に力を入れていたこと」を要因の一つとして挙げている。
具体的には①22年度からの発券限度額50%増額キャンペーンを今年12月20日まで継続していること②5年ぶりにANTA―NETをリニューアルして利便性・操作性を向上したこと③22年秋に契約を締結したJTBの取扱実績が拡大したこと―としている。
ANTA―NETについては、送客会員側機能で業務用クーポンの新規発券を利用日3日後まで可能にしたほか、複雑化していた発券済クーポンデータの修正・差替発券可能期間の延長と簡易化などを図った。
24年度については、国内外で1万4千種以上のオプショナルツアーを手掛けるベルトラ社との連携などを予定し、クーポン実績は750億円を目標に掲げている。
全旅クーポン事業部では「新ANTA―NETをより使いやすいものにすべく、コツコツとマイナーチェンジを実施しながら、クーポン制度の安全な運用を継続的に維持していきます」としている。
情報提供:トラベルニュース社