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JATA会長 今年のツーリズムEXPOで「回復している姿を国内外にアピール」、スペシャルサポーターに山口智子さんが就任

  • 2024年6月12日

 日本旅行業協会(JATA)は11日、今年9月26日~29日に東京ビッグサイトで開催する「ツーリズムEXPOジャパン2024」の概要発表会見を実施し、JATA髙橋広行会長は「コロナ禍で打撃を受けた観光業界が、国内、海外、訪日と三位一体となって回復している姿を国内外にアピールしていきたい」と意気込みを語った。

 一方で、海外旅行については「徐々に回復しているが歩みは非常に遅い」と指摘。その上で「円安や航空座席の問題など、(回復が遅れている)理由を並べ立てても解決には繋がらない」と述べており、同イベントなどを通し機運醸成を図ることで、海外旅行の復活に結び付けていきたい考えで、「今年にある程度回復の道筋を作り、少なくとも来年度には(コロナ前への)完全復活の姿をお見せできるようにしたい」と続けた。

 今年のテーマは「旅、それは新たな価値との遭遇」。展示商談会の他、交流事業、顕彰事業、フォーラム&セミナーを実施し、初日の基調パネルディスカッションには、ヨーロッパ観光委員会エグゼクティブディレクターのエドゥアルド・サンタンデール氏やJTB代表取締役の山北栄二郎氏らが登壇し「観光交流人口の拡大」について議論。例年にも実施されている観光大臣会合では、10~15カ国の観光大臣、UN Tourism、WTTC、PATA、ETC、ATTAなどの参加を予定する。

 来場者数目標は18万人。過去2年ではそれぞれ22年(東京開催)12万4074人、23年(大阪開催)14万8062人を記録している。JATAによると、現在展示商談会には海外約80カ国が出展予定でコロナ前の100カ国には及ばないものの、まだ問い合わせが来ていることから今後も増える見込み。最終的な出展者数などは9月26日の会見で発表される。

 また、同イベントのスペシャルサポーターには俳優の山口智子さんが就任。期間中の来場も予定しており、活動の詳細は今後ツーリズムEXPOジャパン公式ホームページにて順次発表されるという。