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TIFS会員インタビューVol.11 専門性の追求、RPAを使った業務効率化 - ターキッシュエア&トラベル ジェム・チャカローズ 氏

  • 2024年6月12日
  • 出典:一般社団法人新観光創造連合会(TIFS)

 TIFS会員の取組をご紹介するシリーズ第11弾はターキッシュエア&トラベルのジェム・チャカローズさんの取組をご紹介します。

turkishairandtravel
-まずは自己紹介をお願いします。

ジェム・チャカローズ氏(以下敬称略) 1968年生まれ、トルコのアンカラ出身です。トルコ専門の旅行会社、ターキッシュエア&トラベルを経営しています。

 トルコにいるときから、フランス語やイタリア語を勉強してイタリアには留学もしていましたが、トルコ人にしては目が切れ長で、髪の毛も直毛、瘦せ型だったのでよく日本人に間違われることもあり、あだ名が「ジャポン」でした。それもあって日本に興味が湧き、独学で日本語の勉強を始めました。大学でも国際関係学を専攻していましたので、日本のエキスパートになりたいと思い、1988年に9か月ほど京都のYMCAに留学をしました。

 京都を選んでよかったのは、日本の文化を深く学ぶ機会を得たことです。寺社仏閣はもちろん、日本舞踊や囲碁など言語以外のものと深く触れ合うことができ、母国に戻ったらなんとかこの素晴らしい文化をトルコ人に伝えたいと思い、帰国後は日本・トルコ友好協会を設立しました。トルコ首相、市長、大学教授などなど各界の要人の方々と接し、イベント推進やさまざまな書物、定期刊行物の発行にも責任者として従事、数々のセミナーも日本やトルコにて行って参りました。

-30年以上前から積極的にトルコと日本を結ぶ活動をされていたのですね。そこからどのように日本で旅行業を営むようになったのでしょうか?

チャカローズ もともとフランス語と英語を使って、カッパドキアなどでガイドのアルバイトをしていましたが、日本留学後は日本語でもガイドをやっていました。前述の文化活動なども行っている中で、日本人の妻との間にも子供が生まれ、子どもが5歳になるタイミングで日本でチャレンジしようと決断しました。

 まずは1996年にトルコで旅行会社を作りすぐに来日。OTOAのオフィスに出向き、会員リストの情報をもとにFAXを送って広報活動を行い、コックス・アンド・キングス・ジャパンの中で仕事をすることになりました。集客をしてはトルコの自分の旅行会社へ向けて送客をしていました。

-かなり計画的にスタートされたのですね。

チャカローズ とはいえ、想定外の大変なこともたくさんありました。ジェットツアーの倒産による損害も受けましたし、トルコでは大地震が続くなど、かなり厳しい時期もありました。その時はターキッシュ エアラインズの業界向け有償FAMツアーを造成し、1000名ほどの日本の観光産業の方々をトルコへ送客して、なんとか持ち直しました。

 その後、当時のターキッシュ エアラインズの支社長に声をかけてもらい、ターキッシュ エアラインズの東西オフィスで5年間働きました。週の内3日東京、2日は大阪というようなハードな日々でしたが、非常に視野が広がり、多くの方々と知り合うことができました。ツアーオペレーターの経験だけでは学べないことをたくさん学びました。ターキッシュ エアラインズにいながら、十勝毎日新聞にトルコのことを紹介する連載をしたりもしていましたよ。