国内16,000 教室、趣味とまなびのマッチングサイト「趣味なび」のインバウンド向け戦略は? ー趣味なび代表 伊東祐輔氏
国内向けに趣味とまなびの教室と生徒のマッチングサイトを展開する「趣味なび」。教室登録数1万6000件以上を誇る同社は3月に訪日向けサイト「JAPAN EXPERIENCE WONDER」をローンチした。登録されている講師の方々の活躍の場を広げることが事業展開の上での"核"と話す同社代表の伊東祐輔氏に、趣味・まなび市場から今後の展開などについてお伺いした。
伊東祐輔氏(以下敬称略) 元々は貿易の業界にいましたが2000年からインターネット業界に入り、マーケティングやベンチャー企業の支援等を経験しました。前職では結婚相談所の経営にも携わり、その後独立して今に至ります。
伊東 当社は現在8年目の会社。全国の趣味とまなびの教室と生徒をマッチングする「趣味なび」というサイトから始まりました。サイト自体は17年程前から運営していて、私自身も立ち上げ当初から側面サポートの立場で関わっていましたが、8年前の当社立ち上げのタイミングに以前の運営会社から事業を引き取りました。
サイト利用は一部スクールチェーン運営法人向けの有料プランを除き、掲載も利用も無料で、現在の教室登録数1万6000件以上になります。
「趣味なび」はC2Cですが、企業に対しては、例えば料理教室の先生にレシピ開発を依頼するといったような各種依頼に対し講師をアサインする事業を行っており、現在はB2B2Cの形で、企業を通しその先の顧客に対して日本文化含め先生が持つコンテンツを提供するサービスに力を入れております。
当社の強みは先生との繋がりが豊富であること。約1万2000人にも及ぶ先生方の活躍の場を広げることが事業の核となります。
伊東 「趣味なび」の傾向としては女性向けのコンテンツが人気です。ハンドメイドや料理。最近では、ヨガやメンタルケアなど所謂「整える」系のコンテンツが人気です。
B2B2Cの事業の方でも、ヨガやエクササイズなどが人気で、例としてサントリーのセサミンサプリの定期購入者に対し、エクササイズも含めた複数のオンラインレッスンを提供した実績があります。
伊東 個人の先生が教えるということだけで言えば500億円程の市場規模。ここに企業が提供するカルチャーセンターや子供向けの塾などを含めるとさらに大きくなります。
また、習い事のみならず「趣味」も含めれば、パチンコや読書、映画なども入ってきますので62兆円強の市場規模と言われています。
昨今では、オンラインの普及もあって「スキルシェア」と呼ばれる市場が非常に高い成長率を記録しています。
当社でもコロナ禍にはリアルのコミュニティ運営ができないなかで、オンラインレッスンの導入、動画を活用した満足度向上を図るための提案など行ってきました。
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