観光庁「地域・日本の新たなレガシー形成事業」富岡製糸場や浅草六区、旧三江線など9事業を継続支援
観光庁は4月5日、持続的な観光地経営の実現につなげる「将来にわたって旅行者を惹きつける 地域・日本の新たなレガシー形成事業」について9事業を継続事業として採択した。前年度で調査・検討してきた事業のうち良質な事業について継続して支援する。
同事業は、将来にわたって国内外からの旅行需要を喚起し、継続的な来訪や消費額向上につながる地域・日本のレガシーとなりうる観光資源を形成することが目的。レガシー形成は地域の歴史や文化、自然などを活用するもので、中長期的に地域と連携してレガシー形成に関する実現可能性調査やプラン作成を行う。地方運輸局などを実施主体として地方自治体らと連携して事業を進める。
継続して選定された事業と運輸局・地域は次の通り。
オホーツク文化を核とした「オホーツク遺跡街道」構想(北海道・北海道紋別市、網走市、北見市、興部町)▽バラエティ豊かな歴史的建造物を利活用した分散型ホテル構想(東北・青森県弘前市▽浅草凌雲閣(浅草十二階)の復元による浅草六区地区の観光拠点化に向けて(関東・東京都台東区)▽世界遺産富岡製糸場を核とした新たなレガシー形成事業(関東・群馬県、群馬県富岡市)▽戦国最強の武将「上杉謙信公」の魂が眠る戦国最強の山城「春日山城」の復元(北陸信越・新潟県上越市)▽水軍から海軍へ 日本海の護りの要所・舞鶴湾に浮かぶ無人島「蛇島」を核としたレガシー形成構想(近畿・京都府舞鶴市)▽神仏習合の祈りの聖地、石清水八幡宮での空中茶室「閑雲軒」の復活と男山四十八坊の賑わい創造(近畿・京都府、京都府八幡市)▽瀬戸内産業芸術祭『S・A・Ⅰ』~Setouchi Art & Industry~(中国・岡山県玉野市)▽旧三江線「陰陽連絡100年の夢」プロジェクト調査及び実現プラン策定事業(中国・島根県邑南町)