海外出張手配は30年前の状態に戻った?エムハートツーリスト代表が明かす、コロナ後の業務渡航市場の動向
創業以来パナソニックグループ中心の旅行会社として出張手配に取り組んできた日本旅行グループのエムハートツーリスト。代表の辻本直哉氏は現職前から長らく業務渡航分野に従事してきたスペシャリストだ。直近では、神戸製鋼グループの手配を開始するなど、活発な動きを見せる同社の取り組みと、直近の業務渡航市場の変化などについて伺った。
辻本直哉氏(以下敬称略) 現職には昨年3月より着任しておりますが、以前より日本旅行のビジネストラベル事業部の責任者も兼任しており、エムハートツーリスト以外にも、同じ日本旅行グループ内の出張管理会社の事業連携を担当しています。日本旅行ビジネストラベル事業部としては、日本旅行が手掛ける、出張の手配・管理に特化した法人向けシステム「出張なび」の営業を行っています。
旅行業の経験で言えば、JR西日本に入社後、旅行事業の立ち上げ時期に海外旅行事業を担当しましたが、2001年日本旅行との事業統合を機に日本旅行へ転籍。その後、2009年からは日本旅行・アメリカン エキスプレス(現GBT NTA)に7年勤めました。
辻本 キャリアの中では最も長いです。ただ、日本旅行グループ内で出張管理を取り扱う会社が複数ある中で、私自身は各会社の事業を後ろで支えるという立場を担ってきました。「出張なび」も一つの例になりますが、グループ会社のインフラとしても一定の役割を果たしています。
辻本 元々はパナソニックグループ内の旅行会社でしたので、主に同社の出張、グループ手配などを長らく行ってきました。2006年に日本旅行の100%出資子会社となってからも、引き続きパナソニックグループ中心の旅行会社という立ち位置でした。
一方、コロナ禍による事業の縮小はありましたが、2022年から神戸製鋼グループの出張手配も担当しております。
現在もパナソニックグループの手配が大きな比重を占めますが、今後は他社の仕事も受けて行くような体制にしようと見直しを図っています。
辻本 戸惑いはありましたが、日本旅行グループの中でも、一番事業内容において親和性があるのがエムハートツーリストでした。関西に大きな拠点があることもそうですが、業務渡航で求められるような手配体制や各種法人向けサービスの面で、クオリティの高い安定したサービスをご提供できるものと考えております。
当社としては、これまでのパナソニックグループを中心に仕事をするというイメージを変えるきっかけになったと感じています。
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