【新企画】社長×若手社員座談会、東武トップツアーズ【後編】

コロナ後の今こそ、経営者と現場社員が語り合う
旅行業の地位向上へ、東武トップツアーズの未来像とは?

トラベルビジョンの新企画第一弾として12日に公開した東武トップツアーズの社長&若手社員座談会。前編に続いて、後編では社風が伺える和気あいあいとした雰囲気のなかで話されたコロナ禍での採用/就職活動の実際、そして核心とも言える給与を含めた旅行業の地位向上、会社の未来などの話題をまとめる。

参加者名・役職(本文では敬称略)
百木田康二氏 代表取締役社長
田中晴菜氏 東京法人西事業部(法人旅行営業)
石川珠里氏 横浜支店(法人旅行営業)
小松聖弥氏 さいたま支店(法人旅行営業)
山崎航史氏* 京都支店(教育旅行営業)
三井崇志氏* 高松支店(教育旅行営業)
*オンライン参加

コロナ禍の人材像、なぜ今旅行業に?

田中氏

田中 コロナ前後で採用する人材に変化はありましたか?

百木田 コロナに関係なく毎年違うものだけど、コロナ禍で入ってくれた皆さんは「旅行業界はリスクがある」という感覚の中で入ってきてくれている。

 ご家族に反対された人も多かったようだが、それでも自分の意志で選んでくれていて根っこが強い。また、友人と会えなかった期間が長かったためか他の人のことを慮れる、優しい心を持っている子が多いように思う。逆に、人との対話を煩わしく感じたり、失敗の経験が少ないためにそれを怖がる傾向も感じるかな。

TV編集部 若手の皆さんのうちコロナ禍での旅行会社への入社を反対された方は?

田中 私は、特に父に「今あえて旅行会社なのか」と言われたのですが、私もムキになってしまって「私が決めたんだからいいじゃん」と売り言葉に買い言葉のように…(笑) 旅行会社に絞って受けていたので背水の陣というか、今さらどうにもならないという部分もありましたが。

TV編集部 山崎さんが旅行業を志望された理由はなんでしたか?

山崎氏

山崎 もともと営業職を考えていました。お菓子やビールだと物が一緒なので、売れたとしてもそれは自分の力ではないと思ったのですが、旅行は自分で考える部分が多い商品なので、それで負けても納得がいくだろうと考えました。有形のものより無形のものがいいという思いと、後は旅行は楽しそうという思いが半々です(笑)

百木田 根っこはそこ。「旅行、良かったよ、楽しかったよ」って言われることが何より嬉しいもんね。

東武トップツアーズを選んだ理由

TV編集部 皆さんが就職活動で重視した点、東武トップツアーズを選ばれた理由を教えてください。

小松氏

小松 旅行会社、ホテル、レジャーを軸に受けていたのですが、コロナでバタバタと採用が中止になってしまい、残されたのは当社だけで、あとはもう本当に「頼む!」という思いでした(笑)

 重視した点は、これから約40年仕事を続けるのであれば続いていく仕事をしたいと考え、すでに長く続いている有名どころを片っ端から受けていました。

石川 私は人を見ていました。インターンシップをたくさん経験し、他の候補者の雰囲気なども含めて、漠然とフィーリングで合う合わないを判断していました。旅行会社では東武トップツアーズが一番合っていたのが入社の理由です。

山崎 私も東武トップツアーズは本当にフィーリングが良かったです。面接でも一緒に受けに来ていた候補者までフレンドリーだったりして、そういう人といつかは関わる可能性も考えていました。

百木田 自分にはこの会社が合っていると思うことは大事だよね。

面接に独自性

三井 僕も人柄でした。1回目の面接がほぼフリートークで、資格の話や野球の話などで10分がすぐ過ぎて楽しかったんです。ここしかないと思いました。

 それに最終面接も、オンラインでなく対面で実施したのが東武トップツアーズだけで、それも自分をアピールできる場になってありがたかったです。

百木田氏

百木田 面接にはこだわりがあって、圧迫面接は一切しないし、逆に笑いのある最終面接を目指しているんだよね。みんな緊張はすると思うけど、緊張する必要もうまく言う必要もなく、素のままを知る場だと思っているから。

石川 他社は最終面接が1対1でそれまではグループ面接という場合が多かったのですが、東武トップツアーズが逆なのは何か理由があるんですか?

百木田 多くの人と会いたいのと、1対1だと緊張するでしょ?和やかなほうが本音で話せるかなと。1対1は全く考えていない。