【新企画】社長×若手社員座談会、東武トップツアーズ【後編】
コロナ後の今こそ、経営者と現場社員が語り合う
旅行業の地位向上へ、東武トップツアーズの未来像とは?
百木田社長が考える自社の魅力
石川 社長が考える当社の魅力とはなんですか?
百木田 まず人が財産。それぞれが個性を持っている。お客様に向ける誠意は素晴らしいと思うし、それがお客様にも響いている。
こういう業界だからトラブルはつきものだけど、その時に一人にしないでみんなで解決しようという、逆境に強いというか、何かあれば一枚岩になれる、そういう強さがある。
それからお客様が何を考えているか、何を求めているかを察知しようとする能力が長けている。だからこそ名だたる企業からお仕事をいただけているし、自治体などでも「あなたにお願いしたい」と言っていただける。誠意を持ち、アンテナを張り、なにかあったらきちんと謝れる。それはすごいことだと思う。
またうちは元社員の出戻りが多く、自分で言うのもなんだけど、いい会社、働きやすい会社なんだと思う。今後も会社として常に門戸を開いていきたい。
社員から見たら?
TV編集部 石川さんが答えるなら?
石川 私の支店に関しては風通しの良さを感じています。私自身はすっごく働きやすい。
よく上司に考えを言いにくいとか、思っているように仕事ができないといった悩みがあると思うのですが、私は間違っていると思ったら相手が上司であっても「これってこういうことではないですか?」と意見を言える。それに対して対等な目線でしっかり考えていただける。それが魅力だと思います。
百木田 確かに自己実現という言葉があるけれど、自分のやりたいこと、なりたい姿、目指すものが会社の中で実現できる会社。それもうちの強みだね。
TV編集部 三井さんはどうでしょう?
三井 教育旅行の例ですが、東武トップツアーズはお客様からとても信頼されているという実感があります。それが拡販率の高さに繋がっていると思います。
新規での受注はなかなか難しくても、一度仕事をするとすごく信頼していただける。そこが一番の魅力ではないかと思います。
改革の原動力
TV編集部 厳しい職場環境で出世されてきたにもかかわらず率先して改革を進められる理由は何ですか?
百木田 それは私が嫌だったから。当時はすごかった。毎日酒飲みに連れて行かれて。19時とかじゃなくて22時とかからだから毎日「午前様」。私はお酒も好きだし付き合いも好きだったけど、でもやっぱりこれは違うよなと。これをやっていたら誰もいなくなる。最初の仕事はね、朝上司のために牛乳パックを買って煙草の吸殻を捨てて掃除もして、だった。灰皿くらい自分できれいにしてほしかったし牛乳も自分で買ってくれよと (笑)
自分が嫌なことは変えたいじゃない?たまたまこういう職責にいる。だから変えたい。
TV編集部 女性の活躍についてのお考えは。
百木田 今のところ役員はゼロで、管理職で9.3%。一般的な日本の企業の中でも少ない。
私はそもそもジェンダーは関係ないと思っているが、そうしないと変わらないから意識はしている。管理職を増やすためにはその予備軍を厚くしていく必要がある。早くから意識してもらって管理職を目指す。そのロールモデルになってもらう。それが大事だと思う。
私は、取締役会もそれに準ずる経営会議も女性が半分程度、そういう構成にしていきたいと思っている。
TV編集部 ありがとうございました。