グローバルホテルチェーンとしての飛躍目指すプリンスホテルが積極展開、「グランドプリンスホテル」大阪初進出
西武・プリンスホテルズワールドワイドは、7月1日に「グランドプリンスホテル大阪ベイ」(旧:ハイアットリージェンシー大阪)をリブランドオープンした。「Grand Prince Hotel」ブランドとしては大阪初進出となる。
同ホテルが位置するのは大阪のベイエリアにある咲洲。インテックス大阪を有するMICE誘致に適した立地で、大阪・関西万博の開催と統合型リゾート(IR)の開業を予定する夢洲にも近く、今後大きな発展が期待されるエリアだ。
MICEに関しては、大阪府及び大阪市も積極的に誘致に動いており、今年3月には「大阪MICE誘致戦略」を策定、アジア・大洋州地域でトップクラスのMICE都市実現を目指している。プリンスホテルとしては、今年5月に開催されたG7サミットの会場に「グランドプリンスホテル広島」が選ばれており、グランドプリンスホテル大阪ベイの新規開業を記念して行われたメディア向けの説明会で、同ホテル総支配人の大崎誓也氏は「当社は人材を含め経験と運営ノウハウを有しており、大阪のMICE戦略にも貢献できる。近隣施設と連携することで、エリア全体での伸び代が見込めるのではないか」と期待感を示している。
ホテル内にも、それぞれ大きさの異なる20の宴会場及び会議室があり、最大のもので広さ1790㎡、立食形式であれば約2000名が収容可能だ。想定される宿泊客に関しても、大崎氏は「海遊館やUSJへの観光客」と「MICE施設利用のビジネス客」などをあげている。
そのほかにもホテル内には、屋内・屋外プールやフィットネスセンター、マッサージ、スパ・サウナ、屋外ガーデン、クラブラウンジなどがあり、イタリアンやカフェ、鉄板焼きなどのレストランも設けられている。
ホテルの強みについて大崎氏は「パブリックスペース、客室、宴会場など、全体としてゆったりとした空間を提供している。レジャービジネス問わず、様々な目的のお客様に、様々なニーズにお応えできる施設になっている」と述べた。
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