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那覇国際通りに新規開業した「Southwest Grand Hotel」、沖縄の新しい旅の形を提案

  • 2023年7月13日

 「Southwest Grand Hotel」が今年6月20日、那覇市国際通りにオープンした。全部屋45㎡以上で5タイプ88室。屋内プールとサウナ、オールデイダイニングなど計4つのレストランを備えたラグジュアリーシティホテルだ。手掛けたのはホテルやレストランの運営を展開する「Plan・Do・See」。国内外で8軒目のホテル、沖縄へは初進出となる。国内、インバウンドともに市場の復活が本格化するなか、どのようなホテルを目指すのか。総支配人の宮崎健太氏にお話を伺った。

総支配人の宮崎健太氏
-まず、ご自身の自己紹介をお願いします。

宮崎 健太氏(以下敬称略) 実は、父もホテルマンでホテルニューオータニに勤めていました。その父の背中を見て育ちましたので、子供ながらにサービス業に感銘を受けていました。また、福岡での学生時代はバーテンダーとして飲食サービス業に携わっていたこともあり、飲食店や接客業に関心を持ちました。

 大学時代に彼女と記念日の食事場所を探していたときに、「ウィズ・ザ・スタイル・フクオカ」というホテルを見つけ、実際に訪れてみると、その質の高い接客や料理に衝撃を受けました。そこで、「Plan・Do・See」という会社が運営していることを知り、それがきっかけで新卒として入社することになりました。

 入社後最初は、福岡の「ザ・ルイガンス」で朝食などを任せていただき、その後「ウィズ・ザ・スタイル・フクオカ」に移動になり、3年半ほど主にナイト業務を中心に宿泊業務に従事しました。

 その後、またレストラン事業に戻りました。京都東山の京イタリアン「The SODOH Higashiyama Kyoto」に移り、東京の「シックス・バイ・オリエンタル・ホテル」では、初めて責任者として、300席ある大箱のレストランのオペレーションを任せていただきました。

 名古屋で新しい業態にも携わった後、2年前に沖縄に移りました。沖縄では最初、社外のレストランにコンサルティングの形で入り、責任者として、スタッフの方たちと一緒にレシピやサービスのクオリティを考えました。その後、沖縄初の自社ホテル「Southwest Grand Hotel」が開業するタイミングで支配人に就任しました。

-Plan・Do・Seeの事業内容をお聞かせください。

宮崎 「おもてなしを世界中の人々へ」というコンセプトで事業を展開しています。日本人が持つ奥ゆかしさ、相手を思いやる気持ち、そういう目に見えないおもてなしの心は日本人特有のもの。それを事業を通じて伝えていく。

 私たちは30年間、レストランとウェディングの2軸で事業を発展させてきました。レストランは、国内だけなく、ニューヨーク、マイアミ、ホノルル、バリなどでも展開しています。最近はホテルの案件も増えてきました。海外ではハノイに開業。そして、沖縄に何十年も前から大きなホテル作りたいという思いが、ようやく実現したところです。

-6月20日オープンされましたが、反応はいかがですか。

宮崎 初日の稼働率は80%で、地元の方がほとんどでした。沖縄では、グランドオープンに泊まったとか、最初にこの部屋に泊まったとか、そういうステータスを語る文化があるようです。

 今後、観光客の方々にしっかりと認知していただきながら、4つあるレストランは地元の方が気軽に使っていただけるホテル作りを目指していきたいと考えています。

-Southwest Grand Hotelの目指すところをお聞かせください。
ホテル外観

宮崎 恩納村にいらっしゃる富裕層の方たちからは、「那覇には泊まるホテルがない」とよく聞くことがあります。その理由の一つが部屋の狭さ。「沖縄に来たのにゆっくりできない」との声があります。そのため、Southwest Grand Hotelでは一番小さい部屋でも45平米を確保しています。部屋を恩納村のホテルと同じようなスペックにすることで、都会の中でもゆっくりと過ごせる空間を作っています。

 那覇空港から車で12分というアクセスの利便性も生かしながら、恩納村のようなステイ型のホテルライフを楽しんでいただきたいと考えています。

 できれば2泊以上していただき、初日はゆっくり過ごし、例えば、2日目は泊港から高速船で離島に行き、慶良間ブルーの美しい海を楽しんで、帰ってきてからは都会の街で遊べるという楽しみ方も富裕層の方たちに提案していきたいと思っています。

 また、車で20分圏内にゴルフ場が多くあります。ゴルフを楽しむ拠点としても利用していただければと考えています。

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