【シアトル視察レポート・前編】日本からデイリー直行便、ワイナリーもリゾートも市内から40分以内

 シアトル観光局(ビジット・シアトル)がコロナ後初の日本向け視察を開催。オンラインメディア4名を招待し、ワイナリー・高級リゾートから文化施設・市場歩きまで、いろんな階層に対応する多彩な魅力をアピールした。

 一足早くコロナの規制解除を進めていた米国。米国北西部のワシントン州シアトルの空の玄関口であるシアトル・タコマ国際空港は、コロナの間に既存施設の改装を進め、2022年5月10日には、新しい国際線到着施設(International Arrivals Facility:IAF)をオープン。国際線対応ゲートが12から20に増え、荷物受取所のカルーセルもサイズを大きくして4個から7個に増やしている。

 現在、JALが成田から、ANA・デルタ航空が羽田からデイリーに直行便を就航しているが、この新しい施設での入国プロセスは新鮮な体験だ。まず、広大な荷物受取所で預け入れ荷物を受け取ってから入国審査に向かう。審査中に荷物が放置されることもなく、そのまま出口まで進めてとてもスムーズだ。この方式は、シアトル・タコマ空港が初。

アライバルホールで出迎えてくれたビジット・シアトルのリズ・ジョンソン氏。様々なシアトルの魅力が名刺の裏に。

 シアトルは、空港から市内へのアクセスがよいのはメリット。空港からバスやリンクライトレールという電車で約40分。後者は乗り場まで10分ほど歩くが、定刻運行で大人3ドル。車で約30分。今回は直接、年間200万人の人が訪れる郊外の人気観光スポットであるスノコルミー滝に向かった。

ナイアガラより大きい落差81mを誇るスノコルミー滝。ロッジから歩いてアプローチできる。水力による電力供給もしている。

 滝の上に立つ絶景の「サリッシュ・ロッジ&スパ」(83室)は、90年代にカルト的人気で映画にもなったドラマ「ツイン・ピークス」に”グレート・ノーザン・ホテル”として登場しており、懐かしいと思う人もいるだろう。シアトル市内から40分ほどで、こんなダイナミックな自然に出会えるのもシアトルのよさの一つ。

3室のみのラグジュアリーなスイーツは、山荘のような趣き。
ここはダイニングも眺望が広がり、ブランチやランチ場所として人気。贅沢な気分で山岳リゾートな雰囲気を楽しめていい。

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