マリオット・インターナショナル日本&グアム担当 エリアヴァイスプレジデント カール・ハドソン氏

  • 2023年1月11日

 2022年も新型コロナウイルスの感染拡大が続くという状況下ではありましたが、6月には国内75軒目となる「ウェスティンホテル横浜」を開業しました。そして、9月には積水ハウス様と取り組んでいる地域の知られざる魅力を渡り歩く旅の拠点となるホテルを展開する地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」の取り組みが評価され「第14回観光庁長官表彰」を受賞しました。

 コロナ禍の2019年から現在においても開発のスピードを緩めず、日本で30軒以上のホテルを開業してきました。2022年全体では10軒のホテルを新規開業し、現在では、22都道府県に、マリオット・インターナショナル(以下「マリオット」)の30ブランド中19ブランド、80軒のプロパティを日本全国に展開しております。

 2023年はさらに12軒のホテルの開業を予定し、国内の軒数は90軒を超える予定です。特に九州エリア「ザ・リッツ・カールトン福岡」、「シェラトン鹿児島」、「フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡うきは」「フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀嬉野温泉」「フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本阿蘇」「フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島垂水」を開業する予定です。

 今年はインバウンド需要の回復にも期待を寄せています。日本は世界中で最も好まれる旅行先の一つでインバウンド需要も高く、他の先進国と比較するとラグジュアリーホテルの開発余地があるなど、グローバルな視点から見ると日本はチャンスにあふれています。マリオットのビジネスの中核となっているのは、世界で1.7億人以上のメンバーにご登録いただいているロイヤリティプログラム「Marriott Bonvoy」にほかなりません。さらに、昨年の11月にはMarriott Bonvoyと楽天の新しいポイント交換プログラムの開始を発表しました。お客さまにさらなる価値と利便性をお届けしています。

 この点で、マリオットが特に尽力しているのが、積水ハウス様とともに2020年より取り組んでいる「Trip Base 道の駅プロジェクト」での「フェアフィールド・バイ・マリオット・ホテル」の拡大です。今後、8道県14か所で合計1,184室を開業する予定です。国内旅行者の皆様にはもちろん、海外のお客さまにも「フェアフィールド・バイ・マリオット・ホテル」にお泊りいただくことで、地域の人々とのあたたかな交流をおたのしみいただければと思います。

 同時に、2023年はラグジュアリーブランドのホテルも続々と開業していきます。東京で「ブルガリホテル東京」「東京エディション銀座」、福岡で「ザ・リッツ・カールトン福岡」が、その後2025年には「JWマリオット・ホテル東京」のオープンを予定しています。2023年は「ブルガリホテル東京」開業により、マリオットの「ラグジュアリー」ブランドの全てのホテルが日本に開業します。

 また、マリオットでは2021年より地域コミュニティの活性化と環境保全への取り組みなどをテーマにした体験型プログラム『Good Travel with Marriott Bonvoy』を日本含めた世界各国で提供しており、2023年も引き続き、新しい体験をお客さまに届けていきたいと考えています。

Karl Hudson
ニュージーランド出身。カンタベリー大学卒。マリオット・インターナショナルには1996年に旧ルネッサンス・シドニー・ホテル(現シドニーハーバー・マリオット・ホテル)の料飲部長として入社をしてからのキャリアのスタート。2003年からは旧セブシティ・マリオット・ホテル、三亜マリオット亜龍湾リゾート&スパ、ルネッサンス香港ハーバービュー・ホテルの総支配人を歴任。2011年には香港の複数ホテルのヴァイスプレジデント、その後南中国及び日本のマーケットヴァイスプレジデントを経て2014年にタイ、ベトナム、フィリピン、カンボジア、日本担当のエリアヴァイスプレジデントに就任。2017年からはタイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマーのエリアヴァイスプレジデントを務めた。2019年9月より現職。