VN、レジャー需要の復活に期待、ダナン線は23年夏ダイヤから再開
ベトナム航空(VN)は12月7日、メディアラウンドテーブルを開催し、同社のネットワークやベトナムの観光の現状を報告した。
ベトナムではコロナ禍により2年間観光客の受け入れを中止していたが、今年1月よりVNが日本路線の運航を再開。日本はベトナムが定期便を再開する最初の国となった。現在VNの日本路線は2019年比で約50%まで運航本数を戻している。VN日本支社総支配人代理のゴー・シー・アイン氏は「まだレジャー路線は回復していないが、来年はベトナムと日本の国交樹立50周年の節目の年にあたる。更なる飛躍を目指したい」と語った。
VNは現在、東京(羽田・成田)・名古屋・大阪・福岡の4都市5空港からハノイ・ホーチミン線を運航している。2022年冬期スケジュールでは、名古屋、大阪、福岡の一部の便の増便を予定しており、日本路線は最大で週42便となる。ダナン線は運休中だが、レジャー需要を見越して2023年夏期スケジュールから成田発の便の再開を予定している。そのほかの路線も需要を注視しながら段階的に拡大していく方針だ。
VNではラウンドテーブルに先立ち、インフルエンサーのRieさん、Mikiさん、Yukaさんを招き、ダナンとハノイを巡るツアーを実施した。現地での行動は各自がインスタグラムなどから情報を収集してプランニングしたといい、トークセッションではVNのビジネスクラスのプロダクトのほか、人気のカフェやフォトスポット、お土産物、スパなどが紹介された。
2019年にはベトナムへの日本人訪問者数は95万人を超えたが、今年は15万人ほどに止まると見られている。VNは今後もファムツアーやメディアツアー、公告ラッピングバスやトレインジャックなどのプロモーションを通して需要を喚起し、日本人旅行者の早期回復を図る考えだ。