韓国の「今」を駐在員の視点から-入国時の陰性証明と自主隔離が撤廃、海外旅行は?

  • 2022年10月12日

 現在の韓国における新型コロナウィルスの新規感染者数は、8月中旬の8万人台のピークから速い速度で下降しています。政府の新型コロナに対する方針もウィズコロナ体制へ移行し、すべての店舗へ自由に出入りができるようになり、臨時PCR検査所はほぼ撤去されています。

 9月26日から屋外のマスク着用義務解除されましたが、現在でも1日2万人前後の新規感染者が報告されていることもあり、ソウル市内の8割程度の人たちは、引き続き屋外でもマスクを着用しています。政府当局は新型コロナと、例年冬季に感染者が増加するインフルエンザが同時に流行するツインデミックになることを憂慮しています。

 今回も韓国ソウルより、新型コロナの感染状況、韓国の出入国状況、ソウル市内の様子をお伝えいたします。

東廟(ドンミョ)蚤の市、週末土曜日の様子。コロナ以前の人出が戻っていました。

幅広いソーシャルディスタンスへの転換

 2年数ヶ月続いた飲食店等へ大きなダメージを与え続けていた、飲食時における集合人員の制限がなくなり、営業時間も制限が緩和されて24時まで営業が可能となり、市民による飲食店の利用は増加しています。しかしながら、今度は急激な物価の高騰により原材料費、エネルギー費などが10%から15%上昇し、新たなダメージを飲食店の経営に与え始めています。コロナ以前に戻るには今後もかなりの期間を要するものと考えられ、まだ厳しい状況は続きそうです。

 新型コロナウィルスの新規感染者数は、前述の通り8月中旬のピークより減少を続け、9月下旬には1日あたり3万人を割り込み、現在は2万人台で推移、減少傾向を維持しています。

感染及びワクチン接種統計(2022年10月3日現在)CoronaBoard

感染者死者重傷者致命率1回接種完了2回接種完了3回接種完了
2483万1761人2万8579人361人0.11%4511万3628人4467万8807人3360万655人

現在の業種別規制内容

業種規制緩和内容
交通マスク着用義務
学校登校許可、換気徹底
企業常勤業務(屋内マスク着用)
レストラン24時まで(飲食以外マスク着用)
スポーツ観戦屋外スポーツマスク着用解除
宗教活動全面解除(マスク着用)
クラブ・カラオケ24時まで

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