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地域に分け入るJAL社員たち~長崎県編~

  • 2022年10月17日

 客室乗務員や業務企画職など、幅広い職種の社員が各都道府県の自治体等に出向している日本航空(JAL)。シリーズ「地域に分け入るJAL社員たち」では、出向者と自治体の担当者、それぞれの目線で地域の魅力や課題、相互への期待などを語っていただくことを通して、ポストコロナに向けた地域創生を考えていく。

 古くから日本と海外を結ぶ玄関口として独自の文化を築いてきた長崎県は、2つの世界遺産と4つの日本遺産を有することに加え、日本の都道府県で最も離島が多い「離島県」であることも特徴の1つ。人口減少が深刻化する離島を盛り上げるべく、県では芸術祭の開催など、文化・芸術による地域ブランディングを推し進めている。

九十九島

長崎県

文化振興・世界遺産課 国民文化祭班 松本晃一さん

松本さん。県庁8階展望フロアより 東京出身で1990年に入社。福岡支店国内線予約センター、宮崎支店で旅客・貨物営業全般、本社にて法人営業、国内レベニューマネジメント、JALナビアにて経営企画並びにJALプラザ有楽町での勤務を経て、今年4月より長崎県文化振興・世界遺産課に出向、新設された国民文化祭班に配属となりました。

国民文化祭は毎年各県持ち回りで開催される日本最大の文化の祭典で、2025年度に長崎では初めての開催となります。県内外から多くの方が来訪されるため、長崎県らしい文化の魅力を発信できるよう、3年後の開催に向け、今から準備を進めています。業務としては、県民全体で盛り上げていくべく若者参画の推進や広報、また地域としては離島地区を担当しています。

-地域の特色やお薦めの観光素材を教えてください。

 長崎県は自然・歴史・文化・食・温泉など豊かな観光資源に恵まれた地域です。海好きな私にとっては、海に囲まれ、風光明媚な海岸線がたくさんあり、大変お気に入りの土地です。なかでも九十九島の絶景はお勧めです。九十九島といっても実際は208もの島があるそうです。長崎の魅力はなんといっても離島の島々です。先日、プライベートで五島を訪れましたが、ビーチの美しさには感動しました。

五島のビーチ

 長崎と言えばちゃんぽんを思い浮かべる方が多いでしょう。私も長崎に来る前まではそうでした。確かにちゃんぽんも美味しいですが、海に囲まれている長崎の海産物は新鮮で美味しく、離島に行くとさらに格別です。魚の種類も豊富で、写真は家の近くのお店で食べた釣りアジの刺身。脂がのって最高でした。

-出向して最も解決したいと感じた課題は何でしょうか。

 長崎にはハウステンボス、グラバー園といった有名な人気観光スポットがありますが、実際に住んでみると、私の知らなかった魅力あふれる観光資源が他にもたくさんありました。特に古くから海外交流の窓口であったことで、文化的にもとても奥が深いです。着任して半年、まだまだ足を運べていないところが多々ありますし、そうした素晴らしい資源がまだまだ認知されていない部分も多いと感じています。国民文化祭に向け、広くPR、情報発信していきたいと思っています。

 また県としては人口減少対策が大きな課題となっています。若者や子どもたちがそういった魅力ある文化を再認識し、地元長崎に誇りと愛着が持てるよう、国民文化祭を契機として、一緒に盛りあげていきたいと思っています。

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