ハワイの「今」を駐在員の視点から-ハワイ州最大の祭りが3年ぶりのリアル開催、レストランやスーパーも通常営業へ
常夏で季節感のないハワイですが、10月になり貿易風の弱い日や蒸し暑く感じる日も増え、雨季となる冬の到来を感じ始めています。街では早々とハロウィンの飾り付けをする家もあり、月末から始まるホリデーシーズン突入を楽しみしている様子が見て取れます。スーパーマーケットや店舗もオレンジ色の物が目に付くようになり、コーヒーショップでも季節物のパンプキン味のドリンクが発売されています。
観光業の方は、日本からの到着客数は引き続き小康状態のままで、仕事はあるけど忙しくもない、と話す業者が多いように思います。ただ、ワイキキのシンボルである免税店DFSが営業再開を予定するなど、一歩ずつ復活に向けて進んでいるのを実感しています。
本格的に再開となったイベントやレストラン営業など、いつハワイに来られても楽しめる状態になっています。これらの様子についてレポートしたいと思います。
ハワイのコロナウイルス感染状況
過去3ヶ月の月末時点での1週間単位の新規感染者数は下記となっています。
市郡 | 陽性率 | 州全体 | ホノルル | マウイ | ハワイ | カウアイ |
---|---|---|---|---|---|---|
新規感染者数(7月) | 15.1% | 4329名 | 3096名 | 418名 | 538名 | 183名 |
新規感染者数(8月) | 8.6% | 2219名 | 1520名 | 273名 | 282名 | 101名 |
新規感染者数(9月) | 6.0% | 1132名 | 739名 | 121名 | 45名 | 68名 |
陽性率減少のペースは落ちていますが、新規感染者数は前月に続き半減しています。身近なコミュニティ内での感染状況を知る上で有益な、学校からの感染者発生のお知らせも届かなくなってきました。
先月中旬にはバイデン大統領がパンデミックは終了したとインタビューで発言されていましたが、コロナウイルスの問題は終息に向かっているのを感じています。
ワクチン接種
ハワイでは9月9日よりオミクロン株に対応したワクチン接種が利用可能になっており、2回接種済みの12歳以上の州民が対象となっています。ただ、保健局より1回、2回、3回、4回接種と発表される接種済みの州民割合は、数ヶ月前から横ばいとなっています。しかしながら、ホリデーシーズンに突入し、年末年始にかけて人が集まる機会が増えることから、感染予防を重視する人々からの新ワクチン接種の需要は高まっていると報道されています。
その他、ワクチン接種に関するニュースでは、ハワイアン航空が従業員に求めていたワクチン接種義務を撤廃すると報道がありました。米国ではこの措置を適用していた最後の航空会社だったようです。
マスク着用
一般人の普段の生活ではマスク着用は不要です。学校など教育機関では室内でのマスク着用が継続していましたが、9月中旬にハワイ大学でも不要となりました。
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