【ニューヨーク現地レポート】水際対策緩和で日本人観光客も増加、新たな銃規制と治安の問題も
前回のレポートでは、1月のオミクロン株感染爆発から数ヶ月たち、少し落ち着きを取り戻したニューヨークの状況をお伝えしました。今回はその後の感染状況と、夏にニューヨークで行われたイベントの状況、そして秋が近づくニューヨークのイベント情報などをお伝えしていきます。
感染状況と街中の模様
ニューヨークタイムズのデータによれば、感染者数は5月ごろに一度増加したものの、そこからまた少しずつ減少し始め、夏の間は3000人から6000人あたりを増減していました。ニューヨークでは感染者数は当然認識しているとはいえ、コロナウィルスの存在感は確実に薄くなってきています。少なくとも筆者の周りではコロナウィルスについて話す人はすでに激減し、地下鉄やバスの中ではマスクを着用している人はちらほらいるものの、街中でマスクをしている人は全体の10%から15%ぐらいまで減少しました。街中にいくつもあるコロナテスト検査場も、5月ごろまでは列が見られていましたが、8月後半にはほとんど使用している人が見られない状況となりました。ニューヨーク在住の友人が8月ごろにコロナウィルスにかかったという話も聞きますので、もちろんなくなったわけではありませんが、一般的な認識としてニューヨークに住む人はすでにあまり気にしなくなったと言えそうです。
ワクチン接種率に関しては、過去のレポートでもお話しした通り、他州と比べて高い数値が記録されています。
2回目のワクチン接種率は8月末の時点では78%でした。ニューヨークでもすでに4回目のブースターショットが始まっています。小さな子供も接種可能で、5歳から11歳の子供は3回目のブースターショットを3ヶ月以上前に打っていれば、4回目も受けられると公表されています。18歳以上の大人は2ヶ月以上前に3回目のワクチンを打っていれば、もう4回目も受けられます。しかし、筆者の個人的経験としては、医療従事者でない限りは4回目のブースターショットを受けたという話を聞いたことはありません。
制限解除で夏を満喫
去年まではコロナの影響で外出を自粛していた多くの人たちも、今年は夏を楽しみました。ニューヨークの夏と言えば、やはりビーチに行く人たちが多いです。筆者はブルックリンのコーニーアイランドとロングアイランドのビーチを訪れましたが、どちらも週末で天気も良かったので、コロナ前とほとんど変わらない人数がいました。去年まではビーチに入るときもワクチン接種を義務化していた場所もありましたが、今年は提示義務はなく、マスクの着用もしていませんでした。
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