業界ニュースを振り返る ー 入国時の制限は海外からの圧力で緩む?
先週は、私もついにコロナにかかってしまい、おやすみさせていただきました。まあこれまでかかっていなかったのがただの幸運でしたが、症状の方は高熱に味覚障害などなど(ギリギリとはいえ)20代でワクチン3回接種してもこんなに苦しいのかとビビるほどでした。私はヘタれてしばらくはマスク生活を続けようと思います。
今週は1位がユナイテッド航空副社長がグアム便などについて触れた記事、2位がハワイの現地レポートと、アメリカ一色です。グアムもハワイも言うまでもなく、コロナ前は日本人に大人気のディスティネーションでしたから、グアム便の増便は非常にありがたい話でしょう。あとは円安の影響によるコスト増や、なにより日本の入国時の制限の緩和が旅行者にとっては問題ですかね。もはや日本国内で観光産業従事者が声を上げるよりも、海外の観光業界がかける圧力でここらへんが緩和されそうなのはなんともな話ですが、ありそうな話です。
ハワイの方は治安リスクも上がっているようで、そもそも日本ほど治安がいいわけではないにしても家族連れで旅行に行って心配のないディスティネーションというイメージだったハワイでもそれなりに警戒しないといけないようです。
この治安の悪化を引き起こしたものはコロナによる観光経済の悪化でしょうから、ディスティネーション側からしたら多くの観光客が来てくれる事により復活して欲しいところ。一方観光客側からすれば、悪化した治安の観光地には行きたくないという心理もありそうですが、まあハワイほどのディスティネーションであればそこらへんの問題はないでしょう。さすがにこの夏はまだそんなに多くの日本人が海外旅行に行きはしないでしょうが、やっとそろそろ普通に海外旅行へ行ける日々が見えて来た気がします。あとは本当に入国時の制限が……
アメリカ一色から一転、3位は過去のJAL破綻に関する会計士の視点でした。玉置会計士がおっしゃるとおり、徐々に息切れで破綻・倒産する企業が増えて来ており業界としては嬉しくないものの、やはり他社の倒産は気になるところ。実際に旅工房やHISですら、継続企業の前提に感ずる重要事象などに関して有価証券報告書で触れていますし、本当に観光産業はコロナで滅茶苦茶に傷みました。ここから元に戻れるのか、戻れるとしてどれだけ時間がかかるのかはわかりませんが、とりあえずは破綻させずに生き残るところからです。旅行業者も減っていますがその分、パイの取り合いとしては生き残っている会社が有利とも言えます。一年後の夏休みで稼げるまで、できるだけ多くの企業に生き残っていただきたいものです。