「LCC利用したい」6割、高所得者が注目-ライフネット生命調査
運賃の安さと引換に許容できる範囲を複数回答で聞いた質問では、「食事や飲料、毛布など機内サービスが有料」が54.6%、「客室乗務員など人的サービスの効率化」が41.9%などとなった。年代別では、「食事や飲料、毛布」については50代の64.5%が許容できると回答した一方、10代は37.5%にとどまり、逆に「インターネット予約のみ」は50代が30.5%、20代は47.0%となるなど価値観の差が現れている。
また、全回答者に国内旅行での移動手段として、運賃が同程度であればLCCと新幹線のどちらが良いかという問いでは、東京/大阪間など中距離の場合は「どちらかというとLCCが良い」が11.1%、「LCCが良い」が6.4%のみ。しかし、東京/福岡など遠距離では、「どちらかというとLCCが良い」が37.3%、「LCCが良い」が22.4%と逆転している。
さらに、「日本全国どこに行く場合でも移動にかかるコストが5000円未満になった場合」の年間の国内旅行回数の質問では、平均5.6回の回答が得られた。回答率が高かった順に、2回が19.3%、3回が16.5%、5回が16.2%、6回から10回が15.1%、1回が10.6%などとなった。4回は8.0%と比較的少ない回答数であった。
また、海外旅行の移動コストが3万円未満となった場合の年間海外旅行回数は平均2.3回で、1回が38.0%、0回が21.9%、2回が19.5%、3回が9.7%などとなった。
このほか、回答者のうち有職者472名に、移動コストが大幅に低下することによって生じる変化を聞いたところ、「必ずそう思う」または「多分そう思う」と変化を予想した割合は、ビジネス面では「ビジネスで出張が増える」が46.8%、「有給休暇取得が増える」が24.3%となった。また、観光や景気、地方経済については「観光地が賑わう」が75.6%、「旅先で使うお金が増える」が63.5%などとなった。
※調査は2月8日と2月9日に全国の15歳から59歳の男女を対象に実施し、有効回答母数から1000件のサンプルを抽出したもの