フィウミチーノ空港のアクセスやフライト状況について詳しく解説
ローマの空港といえばフィウミチーノ空港!
イタリアの首都・ローマは、世界有数の観光都市です。歴史・文化・芸術などあらゆる分野が集大成する街は、常に活気であふれ人々の心を魅了してやみません。そんな魅力ある街への玄関口となるのが、ローマの南西30kmに位置する「フィウミチーノ空港(Aeroporto di Fiumicino)」です。
フィウミチーノ空港は、別名「レオナルド・ダ・ビンチ国際空港(Aeroporto Leonardo da Vinci di Fiumicino)」とも呼ばれ国内最大級。ローマには他にも国内線およびヨーロッパ・アフリカの一部都市を就航する「ローマ・チャンピーノ空港(Aeroporto di Roma-Ciampino)」や、軍用空港として知られる「プラティカ・ディ・マーレ空港(Aeroporto Militare Mario De Bernardi)」の計3か所があります。
日本からローマへ行く場合、大概はフィウミチーノ空港を利用。直行便は成田・羽田のみで、関空や名古屋からは他都市を経由しなければなりません(2022年現在)。フライト時間は直行便で片道約13時間、全ITAエアウェイズの到着ターミナルは「T3」となります(利用する航空会社や乗り継ぎによっては「T1」への到着)。
フィウミチーノ空港のコロナ後の出入国はどうなってる?
フィウミチーノ空港に到着したら、まずは入国審査(Controllo Passaporti)です。ただし、ユーロ圏内およびシェンゲン加盟国間で乗り継いだ場合(例:フランス・パリ経由など)は、最初に乗り継いだ空港にて既に審査済のため手荷物受取(Ritiro bagagli)に向かうことができます。
手荷物を受取るためには、ターンテーブルのあるフロアへと移動。ターンテーブルのレーンは複数あるため、出発地と飛行機の便名が表示されているモニターを確認することが大切です。チェックイン時に受け取った「荷物引換証」を係員へ提示し、税関審査(Dogana)へと向かいます。
コロナ関連については日本からイタリアへ渡航する場合、現地での「COVID-19グリーン証明書(ワクチン接種証明、治癒証明、陰性証明)もしくはイタリア国外で発給された同等の証明書の提出は不要となりました(2022年6月1日以降)。しかしイタリアから日本への入国(帰国)については、ワクチン接種証明書またはイタリア出国前72時間以内に実施した新型コロナウイルス検査の陰性証明書のいずれかを提出する必要があるため注意が必要です。
(2022年12月現在・出典:https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19.html)
またフィウミチーノ空港では、「T3」に対コロナ(Covid-19)の抗原検査を行うテストセンターが設けられています。抗原検査は20ユーロ、PCR検査は69.88ユーロと通常よりも安価で受けられ、出発客優先のサービスです。
(2022年12月現在・出典:https://www.adr.it/web/aeroporti-di-roma-en/test-areas-at-the-airport)
フィウミチーノ空港から市内へのアクセス
フィウミチーノ空港から市内へのアクセス手段は、バス・電車・タクシー・レンタカーの4種類。到着ロビーには、両替所やローマ市内行きの案内カウンター、レンタカー会社などが並んでいるのでチェックをしましょう。
時間に余裕のある方や、フィウミチーノ空港内をもっと知りたい方は空港内でショッピングやレストランなどでしばらく過ごすのもおすすめ。街へ出なくてもイタリア発のブランド、グッチ(GUCCI)やドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)などの高級ブランド品の他、カジュアルなものまで品ぞろえは豊富です。
電車
フィウミチーノ空港からは、列車レオナルド・エクスプレス(Leonardo Express)を利用すると便利です。フィウミチーノ空港からローマの中央駅として知られる「ローマ・テルミニ駅(Stazione di Roma Termini)」までは、ノンストップで所要時間も32分程度と最速。
ターミナル出口から電車の乗り場までは、「Trani(Train)」と書かれた表示に従い空港駅まで進みます。レオナルド・エクスプレスは全席自由席となり、チケットの購入はオンラインもしくは自販機(Biglietteria Autmatica)、売り場窓口での購入となります。
料金は、5歳以上は片道17.90ユーロ。他の交通手段と比べると高価なのがデメリットですが、荷物制限はなくストライキ時でも保証される内容となっています。
バス
フィウミチーノ空港からバスを利用する場合は、シャトルバスが便利です。T3(ターミナル3)の到着ロビーを出て右に進むと、「Bus Station」の看板が目に留まるでしょう。「Sit bushuttle(乗り場No.12)」、「T.A.M Bus Srl(乗り場No.13)」、「Terravision(乗り場No.14)」、「Schiaffini(乗り場No.15)」などの多くのバス会社が市内まで運行し、バス会社によって色々なコースがあります
参照:https://www.adr.it/bus-per-roma
どのバス会社もローマの中央駅として知られる「ローマ・テルミニ駅(Stazione di Roma Termini)」周辺に到着し、所要時間は40~50分。チケットは片道6ユーロ前後で、往復料金はさらに格安となります。購入方法はバス会社によって多少異なりますが、オンラインやチケット売り場、もしくはバスに直接乗り込んだ際に支払うのが通常です。
シャトルバスに乗る際には、重いスーツケースなどはバス下の格納庫に自分で入れます(席下にも収納するスペース有)。チケットをドライバーへ渡すと、切り目を入れて返してくれるのでバスを降りるまでは紛失しないよう注意が必要です。
タクシー
フィウミチーノ空港からローマ市内までは、タクシーの利用も可能です。タクシー乗り場はT1もしくはT3の到着ロビーの外にあり、車の屋根には白色で「TAXI」の標識あるのですぐわかります。
市内中心部までの料金は50ユーロ(2022年12月現在)。これは自治体で定められた運賃で、固定されています(予告なしに変更される場合あり)。また空港から出発し目的地がGRA(Grande Raccordo Anulare;グランデ・ラッコルド・アヌラーレ)内の場合、73ユーロを超えることはありません。
ドライバーの中には許可証を持っていない者もいるため、許可番号(ドア部分、後部、および車内)も確認した方が無難です。
レンタカー
イタリア語や運転に慣れた方であれば、フィウミチーノ空港ではレンタカーを借りることもできます。受付はオフィスタワー2(Torre uffici 2)にあり、各社ディスクが並んでいるのでお好みをチョイス。返却の際には、借りた場所と同じ場所(立駐A棟・B棟・C棟)へ返却すればOKです。
またフィウミチーノ空港では、ユニークな「運転手付きレンタカー」サービスもあります。受付場所は空港出口付近にあり、「NCC(noleggio con conducente)」という標識が目印。一般的には青もしくはグレーの車両となり、料金は目的地に応じて変動するのが特徴です。
空港で運営しているのは、「Cooperative Airport」、「Autonoleggio Futura」、「Cooperativa U.A.R.A.」の3社のみ。タクシーとは違うため、自治体が設けている料金とは異なり高額になる可能性もあるので注意が必要です。
フィウミチーノ空港周辺のおすすめホテルは?
フィウミチーノ空港へ遅い時間に到着したり、早朝に出発しなければならない時には、空港周辺のホテルを利用するのが一番です。特に到着時間が遅い便だと、10時間以上もの長旅には時差ぼけや疲れはつきもの。
心身共にリラックスでき、快適な空間で過ごせるホテルは何よりもうれしいですね。今回ご紹介するホテルは、実際の利用者の口コミをもとに評価の高かったホテルを厳選してお届け♪空港までのロケーションも考慮し、送迎付きサービスのあるホテルをご紹介します。
ヒルトン・ローマ・エアポート(Hilton Rome Airport)
「ヒルトン・ローマ・エアポート(Hilton Rome Airport)」は、フィウミチーノ空港・ターミナル1・2・3に直結したアクセス良好なホテルです。空港からは屋根付きの歩く歩道でアクセスでき、館内には完全防音のモダンな客室が全517室。
室内は暖色系を基調としたインテリアでまとめられ、ビジネスの利用にも便利な大きなデスクも完備しています。大きな窓からは明るい自然光が差し込み、朝は清々しい光でお目覚め。朝食は5:30から営業しているレストランで、ビュッフェを楽しむことができます。
空き時間には宿泊者専用ラウンジで、軽食や飲み物も無料で堪能。他にもフィットネスセンターや屋内プールもあるので、心身共にリフレッシュでき有意義に過ごせます。ローマ市内へは、ホテルから無料シャトルバスが運行しているのでとても便利です(所要時間:35分、8便/1日)。
メルキュール・レオナルド・ダヴィンチ・エアポート(Mercure Leonardo da Vinci Rome Airport)
「メルキュール・レオナルド・ダヴィンチ・エアポート(Mercure Leonardo da Vinci Rome Airport)」は、フィウミチーノ空港から車で5分の距離に位置しています。空港からもローマ市内へも無料シャトルバスを利用でき、アクセスも良好です。
館内では無料Wi-Fiを利用でき、フロントは24時間体制。ジムは24時間、LEDライトを備えた最新のパデルコート(ラケットのレンタルは1人5ユーロ)の他、夏季は屋外スイミングスプールなどでリラックスできます。また他ホテルにはないサービスの一つが、パイロット体験。フライトシミュレータを操作しながら、実際の飛行操作を体験することができます。
客室はスタンダードタイプの他、ファミリールームなど全6タイプ。白を基調とした明るい室内は広々とし、快適に過ごすことができます。
フィウミチーノ空港周辺のおすすめレストランは?
「フィウミチーノ(Fiumicino)」は、ティレニア海(Mar Tirreno)に面した港町です。ローマからは30km程度しか離れていませんが、市内の高級料理店でも食べることができない新鮮な魚介類が味わえることでも有名。
フィウミチーノ空港からフィウミチーノのビーチまでは公共の交通機関がないため、車やタクシー(片道15分程度)で行くのがおすすめです。地中海の美味しい魚介類をお腹いっぱい食べることができ、地元ローカルも通う人気店をお届けします。フィウミチーノならではの名物料理をご賞味あれ♪
ビービーキウ・フィウミチーノ(BBQ BiBiKiu Fiumicino)
「ビービーキウ・フィウミチーノ(BBQ BiBiKiu Fiumicino)」は、フィウミチーノビーチに面したおしゃれなレストランです。店内は天井が高く自然光が入るため、より一層広々と感じるスペース。夏季はビーチ側の窓が開かれ開放的になり、天気のいい日にはテラス席でゆったりとしたランチタイムも最高です。
レストランで使用する魚介類は全て契約漁師から仕入れ、その日の美味しい魚を味わえるためメニューも日ごとに変化。店内のショーケースには、豪快にその日のおすすめ魚介類がずらりと並べられています。カルパッチョや鮮魚の盛り合わせは生臭くなく、白ワインがどんどん進む美味しさです。
魚介類だけでなく、イタリアらしいメニューも多数あります。店内にはピザ釜もあり、釜焼きピザも絶品の美味しさ。月曜は定休日となり、月曜以外はランチタイムの12:00から深夜0:00まで営業しているので、ぜひ立ち寄りたい一軒ですね。
フィッシュ・テイク・アウェイ(Fish Take Away)
「フィッシュ・テイク・アウェイ(Fish Take Away)」は、フィウミチーノではファーストフード感覚で味わえるレストランです。イタリアではランチタイムでも、アンティパスト(Antipasto)から始まり、プリモ(primo)・セコンド(secondo piatto)・ドルチェ(dolce)と続くのが通常。
こちらのレストランはコース料理ではなく、パスタ&ワインのオーダーだけでもOKなイタリアでは珍しい一軒です。パスタが美味しいと評判で、日替わりパスタは3~4種類、リゾットも2~3種類からチョイスできます。
地元ローカルが通う人気店で、店内にはメニュー表はありません。入店の前には、ボードに書かれたおすすめメニューのチェックがおすすめ。メニューが決まったら店内のレジへ行きオーダーをし会計を済ませます。番号札を受取り、番号が呼ばれたら挙手するユニークなスタイルです。
https://www.fishtakeawayfiumicino.com/