【2024】ドイツ旅行8泊10日!5都市周遊モデルコース
ドイツはこんな場所!
ドイツは、西ヨーロッパに位置しており、北海やアルプス山脈に面する自然豊かな国です。医療や経済においても世界を牽引する大国で、世界中から多くの移民が訪れています。
面積は日本よりやや小さいですが、ベルリンやミュンヘンなどの大都市が点在しており、それぞれユニークな文化や街並みを見ることができます。北部と南部で少し気候が変わりますが、国全体を通して比較的気温が低く、夏でも最高気温が20℃を下回るほどです。
ドイツには、中世の街並みや壮麗な宮殿など、歴史的に価値のある建造物や市街地が数多く残されています。時間があれば、出発前にこれらの観光地の歴史的背景をリサーチしておくと、より深い理解と感動を得ることができるでしょう。
ドイツを観光するときのポイント!
ドイツ旅行を快適に楽しむためには、移動手段をしっかりと把握しておくことが重要です。ドイツには、国中を網羅するドイツ鉄道や主要都市を繋ぐ高速列車ICEなど、充実した鉄道網が整備されています。長距離の移動には、時間短縮と快適性を兼ね備えた列車がおすすめです。
一方、市街地内での移動には、トラムと呼ばれる路面電車やバス、タクシーなどが主流です。トラムは、街の風景を楽しみながら移動できる便利な交通手段。バスは、トラムよりも路線網が広く、郊外への移動にも向いています。タクシーは、時間や場所に制約なく移動できる利便性がありますが、料金が高くなります。
観光地によっては都市間の移動に3〜4時間ほど要することもあるため、いくつかの都市を巡る際は注意が必要です。それぞれ移動日を設け、観光のための時間を1都市1日は確保すると、ゆっくり満喫することができます。
ドイツ周遊で絶対行きたい!8泊10日観光モデルコース
ドイツは、都市部から地方に至るまで、自然と文化が融合したユニークな観光スポットが点在しています。今回紹介するのは、国内のいくつかの都市を巡りながら王道のスポットをもれなく観光するモデルコースです。
都市や観光地間の移動や料金情報も併記しているので、初心者の方でも安心して計画することができます。ドイツに行きたいけれど具体的なプランが立てられていないという方は、ぜひ参考にしてみてください!
1日目・2日目|ベルリン (ベルリン泊)
初日は、羽田空港からミュンヘンを経由してベルリンへと移動します。9時40分に日本を出発し、到着は現地時間で19時ごろの予定です。
ベルリンはドイツの首都であり、経済や文化の大部分を担う大都市です。長い歴史の中で発展してきた文化が現在でも色濃く残っており、文化財となっている建築物が点在しています。また、技術や芸術、音楽などの分野でも国内有数のものが揃っており、流行の最先端を体験することができます。
▶︎ベルリン大聖堂
ベルリン大聖堂は、ベルリンのランドマークとして知られる、500年以上の歴史を持つ建造物です。ネオバロック様式で作られた格式高い建物で、ドームの高さは100mを超えています。現在もキリスト教の教会として使われている一方、観光客向けに内部が公開されており、多くの人々が訪れています。
内部は、ステンドグラスや絵画によって華やかに装飾され、荘厳な雰囲気に包まれているところが特徴です。広い空間の正面には祭壇が設けられ、パイプオルガンや彫刻など、見どころ満載。近くで見るとその豪華さが際立ち、圧倒されること間違いなしです。
また、ドームの外部は展望台になっており、教会内部の階段から登ることができます。ベルリン市街を一望できる絶景スポットなので、ベルリン大聖堂を訪れた際はぜひ行ってみてください!
スポット名 | ベルリン大聖堂 |
住所 | |
アクセス | UバーンMuseumsinsel駅から徒歩5分 |
料金 | 10ユーロ(約1,650円) |
▶︎ベルリン・フィルハーモニー
ベルリン・フィルハーモニーは、ベルリン市内に位置する最大規模のコンサートホールです。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られるだけでなく、国内外から数々のオーケストラやアーティストがパフォーマンスを披露する、クラシック音楽の聖地として世界中から注目を集めています。
360度座席が特徴的で、どの席からも質の高い音響を楽しむことができます。座席は種類と価格帯が様々で、天井に近い席はチケットが安価でありながら音響が良いと評判。マニアが集まる穴場として知られており、コストパフォーマンス重視の方におすすめです。
ベルリン・フィルハーモニーでは、年間240以上の公演が行われています。ホームページでは、全公演スケジュールとチケット購入が可能。クラシック音楽の聖地であるドイツで、世界最高峰のクラシック音楽を堪能してみてはいかがでしょうか?
スポット名 | ベルリン・フィルハーモニー |
住所 | |
アクセス | バス停Philharmonie降りてすぐ |
3日目|【飛行機移動】フランクフルトへ (フランクフルト泊)
ベルリンからフランクフルトへは、飛行機で約1時間半の移動で到着します。マイン川の周りにビル群と空市街が並ぶフランクフルトは、ドイツらしい古風な街並みと近代的な景観が融合したユニークな都市です。
フランクフルト初日は、旧市街を観光しましょう。レーマー広場やゲーテ通りは、観光客だけでなく現地の人々の姿も多く見られる憩いの場となっています。
▶︎レーマー広場
レーマー広場は、旧市庁舎を中心とした公共スペースで、フランクフルトで最も人気の高い観光地です。広いスペースある噴水をぐるりと囲むように木組の建物が並んでおり、レストランやお土産屋などが軒を連ねています。
広場の中心には、階段状の屋根を持つ旧市庁舎が堂々と佇んでいます。豪華さとユニークさを兼ね備えた建物は、フォトスポットとしても人気。神聖ローマ帝国時代から戴冠式などに使われてきた歴史ある建造物であり、フランクフルトのシンボルともいえる存在です。
広場では、クリスマスのマーケットや大道芸人のパフォーマンスなど、定期的にイベントが開催されています。買い物からグルメ、エンタメまで、幅広くドイツ文化を楽しめるので、フランクフルト観光では外せないスポットです!
スポット名 | レーマー広場 |
住所 | |
アクセス | UバーンDom/Römer駅から徒歩5分 |
▶︎ゲーテ通り
ゲーテ通りは、旧市街地の北西に位置する300mほどのショッピングストリートです。ブランド店から雑貨屋、レストランなど、さまざまな店舗が立ち並んでおり、連日多くの人で賑わっています。高級感漂うブランドショップの数々は、ウィンドウショッピングをするだけでも楽しめること間違いなしです。
ドイツで最も優れた小説家、詩人として知られるゲーテの名を冠しているように、ゲーテ通りの周辺は彼のゆかりの地として知られています。数々の歴史的な観光スポットをつなぐ役割を果たしており、多くの愛好家や歴史好きが訪れる大通りです。
スポット名 | ゲーテ通り |
住所 | |
アクセス | バス停Freßgassから徒歩2分 |
4日目|フランクフルト観光 (フランクフルト泊)
フランクフルト2日目は、旧市街を離れて都市部を観光しましょう。古風な建物が並ぶ旧市街とは対照的に、マインタワーをはじめとする高層ビルが立ち並ぶ近未来的な街並みが広がります。グルメやショッピングはもちろん、観光客向けの様々なアクティビティも充実しており、都会ならではの楽しみを満喫することができます。
新市街のランドマークであるマインタワーの展望台から、旧市街と新市街の対比を楽しむのもおすすめです。フランクフルトの街並みのユニークさをより強く感じることができます。
▶︎シュテーデル美術館
シュテーデル美術館は、ドイツ国内でも有数の所蔵数を誇る美術館です。マイン川のほとりに位置し、約200年にわたりフランクフルト市民に愛されてきた歴史を持っています。フェルメールやピカソなどの有名アーティストの作品を含めた幅広いジャンルの展示が揃っており、見応え抜群です。
展示は3階に分かれており、それぞれテーマ別で作品が並べられています。最上階の3階には、世界的な巨匠たちの絵画作品が壁一面に広がっており、マニアにはたまらないスポットになっています。
美術館自体のユニークな建築や内装も大きな魅力です。城のような豪華な外観に加え、館内全てが美術、芸術に没頭できるような空間になっています。特に、いくつもの穴が空いた中庭は、広場全体が芸術作品のように感じられます。
スポット名 | シュテーデル美術館 |
住所 | |
アクセス | トラムOtto-Hahn-Platz駅から徒歩3分 |
料金 | 14ユーロ(約2,400円) |
▶︎マインタワー
マインタワーは、フランクフルト金融街の高層ビル群にそびえ立つ、56階建て、約200mの高さを誇るランドマークです。1999年に、当時の最先端の技術とアートを融合させて建築されており、全面ガラス張りの近代的な外観が特徴。
2つの展望台からは、フランクフルトの街並みを360度のパノラマビューで一望することができます。屋上展望台は、ドイツ国内で観光客が訪れることのできる展望台としては最も高いことで知られており、フランクフルトの街並みやマイン川、タウヌス山地を一望できる絶景スポットとして人気です。
高層階には、有名な建築家が内装を担当したレストランやバーも併設されています。お洒落な空間で、金融街を眺めながら、格別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
スポット名 | マインタワー |
住所 | |
アクセス | バス停 Taunusanlage徒歩2分 |
料金 | 9ユーロ(約1,500円) |
5日目|ケルン観光 (フランクフルト泊)
フランクフルトからケルンへは、高速列車ICEを使うと約1時間で移動が可能です。フランクフルト中央駅でチケットを購入することもできますが、確実な席の確保を希望される場合は、事前の予約をおすすめします。
ライン川のほとりに位置するケルンは、2000年を超える歴史を持つ古都です。ゴシック建築の最高傑作として名高いケルン大聖堂は、必見の観光スポット。戦争による破壊と再建の歴史を辿りながら、歴史的な建造物と現代的なビルが織りなす独特の景観を存分に楽しんでください。
▶︎ケルン大聖堂
ケルン大聖堂は、ゴシック様式では最大の建造物で、世界文化遺産にも登録されている大聖堂です。600年以上の歳月をかけて建設され、幾度もの再建を経て現在の形となりました。ケルン中央駅から見える姿は圧巻で、高く聳え立つ2本の塔は、ケルンの街のシンボルとして親しまれています。
圧倒的な存在感を放つ外観だけでなく、細部まで施された装飾もケルン大聖堂の魅力。壁一面を覆うほど大きなステンドグラスや旧約聖書を表現した繊細な彫刻も必見です。
現在もローマ・カトリック教会の礼拝やミサが行われているため、露出の多い服装は避け、敬虔な気持ちで訪問するようにしましょう。事前にルールや禁止事項を確認しておくことも大切です。
スポット名 | ケルン大聖堂 |
住所 | |
アクセス | ケルン中央駅から徒歩8分 |
▶︎ファンタジアランド
ファンタジアランドは、ケルン郊外に位置するテーマパークで、毎年200万人を超える人が訪れる一大観光地です。ジェットコースターなどの絶叫系マシンから子供向けの散策コースまであり、家族連れで賑わっています。
敷地内は、ヨーロッパらしい古風な雰囲気となっており、御伽噺の世界に入り込んだかのような体験をすることができます。城のような建物や背丈を超える大きな銅像などが各所にあり、ライトアップされると迫力満点です。
園内を駆け巡るジェットコースターや急降下して水に飛び込むトロッコなどのアクティビティはスリル満点で、特に高い人気を誇っています。
スポット名 | ファンタジアランド |
住所 | |
アクセス | バス停Brühl Berggeiststrから徒歩5分 |
料金 | 32ユーロ(約5,500円) |
6日目|ロマンチック街道観光 (ローテンブルク泊)
フランクフルトからロマンチック街道の起点であるヴュルツブルクまでは、高速列車ICEを使って移動できます。ヴュルツブルク周辺の観光地も鉄道沿線にあることが多いため、滞在中は電車を利用するのが便利です。
ロマンチック街道は、ヴュルツブルクからフュッセンまで約300km続く道で、中世の街並みや世界遺産など、見どころ満載。南ドイツの美しい街並みや歴史を感じながら、列車で南へと下っていく旅を楽しみましょう。紹介する以外にも、気になるスポットがあれば途中下車して散策してみてください!
▶︎マリエンベルク要塞
マリエンベルク要塞は、ヴュルツブルグに位置し、丘の上に聳える巨大な要塞です。1300年以上前に原型が完成し、長い間破壊と再建を繰り返してきました。城壁に残る生々しい傷跡からは、これまでに起きた争いの凄まじさを実感します。
要塞のテラスは、マイン川を挟んだヴュルツブルグの旧市街を一望することができる展望スポットです。特に、冬になると、古風な街並みに雪が降り積り、美しいコントラストを見ることができます!
観光客向けに、敷地内を解説付きで周るガイドツアーが用意されています。興味のある方は、ドイツ語、英語のどちらかを選び、各種サイトから予約してみてください。
スポット名 | マリエンベルク要塞 |
住所 | |
アクセス | Wörthstraße駅から徒歩8分 |
▶︎プレーンライン
ローテンブルクにあるプレーンラインは、昔ながらの景観が残る小さな広場です。日本でも人気のスポットで、パンフレットやガイドブックなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
木組みの家や塔が小さな通りを囲み、まるで童話の世界に入り込んだようなメルヘンな雰囲気を醸し出しています。特に見逃せないのが、金属製の看板の数々。色とりどりの店が並んでいる中で、それぞれユニークな看板を掲げており、眺めているだけでも楽しめます。
プレーンラインの魅力は、時間帯によって表情を変えるところです。朝の閑静な雰囲気から、夜のロマンチックなライトアップまで、さまざまな姿を見ることができます。ドイツでも随一のフォトジェニックなスポットなので、旅の思い出にぜひ写真を撮ってみてください。
スポット名 | プレーンライン |
住所 | |
アクセス | ローテンブルク中央駅から徒歩13分 |
7日目|ノイシュヴァンシュタイン城観光 (ミュンヘン泊)
ローテンブルクからノイシュヴァンシュタインへは、電車を乗り継いで約5時間かかります。車であれば約2時間で行けるため、乗り換えなどに自信がない方は、レンタカーやタクシーの利用がおすすめです。
ノイシュヴァンシュタイン城は山の中腹にあるため、麓からは歩いて登山するか、バス、馬車に乗って移動しましょう。
徒歩の場合、整備された道路を通って約30分で到着します。勾配も急ではないため、体力に自信がない方でも安心して歩くことができます。また、中世の雰囲気を味わいたい方、かつての王族と同じ体験をしたい方は、約20分で到着する馬車に乗ってみてはいかがでしょうか。
▶︎ノイシュヴァンシュタイン城
ノイシュヴァンシュタイン城は、フュッセンの山の中腹に位置し、別名「白鳥の城」と呼ばれている美しい城です。ドイツ随一の観光スポットで、シンデレラ城のモデルとなったことでも知られています。
城の建築を指示したルートヴィヒ2世は、神話や物語を愛していたため、設計の際にさまざまな理想を盛り込みました。設計自体も建築家ではなく画家に依頼したほど内装にこだわり、彼の愛するオペラの舞台も城内に設置しています。豪華なシャンデリアやインテリアに至るまで、城全体が芸術作品のような、まさに夢の空間です!
ノイシュヴァンシュタイン城を訪問する際は、事前にインターネットで予約することをおすすめします。ガイド付きのツアーやオーディオガイドなど、いくつかのオプションが選べるので、ホームページをご確認ください。
スポット名 | ノイシュヴァンシュタイン城 |
住所 | |
アクセス | フュッセン駅からバスで40分 |
料金 | 20.50ユーロ(約3,500円) |
8日目|ミュンヘン観光 (ミュンヘン泊)
ドイツ滞在最終日は、バイエルン州の州都であるミュンヘンを観光します。ノイシュヴァンシュタイン城のあるフュッセンからは、電車で約2時間の距離です。
ミュンヘンは、ドイツ南部に位置する大都市です。ドイツ国内でも3番目に大きな都市であり、国際的な文化都市としても知られています。ビール醸造の中心地としても有名で、オクトーバーフェストをはじめとするビール関連のイベントが盛んに行われています。市内には多くの醸造所があり、新鮮なビールを味わえるところも魅力です。
▶︎マリエン広場
マリエン広場は、ミュンヘンの中心にある大きな広場で、観光客や現地の人で賑わう人気スポットです。広場の目の前にある新市庁舎はまるで城のように豪華な外見で、市街地の中で一際目立っています。
クリスマスやオクトーバーフェストの時期、地元のサッカーチームが勝利した時など、ミュンヘン市民はこぞってマリエン広場に集まり、お祭り騒ぎを繰り広げます。イベント開催時でなくても、広場内にはストリートパフォーマーや家族連れの姿があり、活気に満ち溢れています。
広場周辺には、伝統的なレストランやギフトショップなど、さまざまな店が揃っています。グルメやショッピングなど、ミュンヘン文化を存分に満喫できるため、観光には欠かせません!
スポット名 | マリエン広場 |
住所 | |
アクセス | Marienplatz駅降りてすぐ |
▶︎ドイツ博物館
ミュンヘンの中心部に位置するドイツ博物館は、大規模な国立博物館です。8階建ての館内には、いくつもの展示エリアが広がり、子供から大人までが夢中になって楽しめるところが魅力。長い歴史の中で、ドイツが生み出した技術や科学を、実際に触れて体感できる体験型展示が充実しています。
中でも見どころは、航空機産業に関する展示です。ライト兄弟の初の飛行から現在の航空機に至るまで、技術の変遷を細かく知ることができます。模型やコックピットの試乗体験やエンジンシステムの展示などは、少年心をくすぐられること間違いなしです!
博物館のチケットは、当日購入することもできますが、事前に予約しておくと行列に並ばずに入場できます。ホームページから購入できるので、ぜひチェックしてみてください
スポット名 | ドイツ博物館 |
住所 | |
アクセス | トラムDeutches Museum駅降りてすぐ |
料金 | 15ユーロ(約2,500円) |
歴史ある国ドイツで非日常体験を!
本記事では、ドイツ旅行を満喫するためのモデルコースをご紹介しました。古風な街並みと現代の技術が融合しているドイツでは、日本にはないユニークな景観やアクティビティを楽しむことができます。
城や大聖堂はもちろん、街中の広場や通りを散策するだけでも非日常を味わえるところが魅力。歴史好き、建築好きの方には特に、一度は訪れていただきたい国と言えます。
今回紹介したコースは、移動のしやすい、初心者向けのものとなっています。旅行に慣れている方や他に気になるスポットがある方は、自由にカスタマイズして利用してみてください!