【2024】フィンランド周遊6泊8日モデルコース!観光スポットの見どころも徹底解説
フィンランドはこんな場所!
フィンランドは、首都ヘルシンキをはじめ、ロヴァニエミやナーンタリなど、個性豊かな都市が点在する北欧の国です。国土面積の70%以上を森林が占め、日本やスウェーデンを凌駕して世界一の森の豊かな国としても知られています。
フィンランドは、国連が発表する「世界幸福度ランキング」で常に首位を獲得する国です。その幸福の源泉として、フィンランド人が豊かな森や湖畔、美しい水と空気を満喫していることが挙げられます。豊かな自然と幸福な国民性から、フィンランドは犯罪件数が非常に低く、国民も親切で礼儀正しく、観光客が安心して旅行を楽しむことができるのです。
1904年の日露戦争の際、フィンランドとスウェーデンの間で起きた領土紛争は、当時外交官として活躍していた新渡戸稲造の仲介によって解決されました。現在でも、日本人旅行者はフィンランドにおいて温かく歓迎されることが多いのは、この歴史的背景が影響していると言えるでしょう。
フィンランド観光をする時のポイント!
フィンランドは、季節によって異なる表情を見せてくれる魅力的な国です。 フィンランドの冬の定番は、北極圏でのオーロラ鑑賞です。 12月から2月にかけて、夜空に輝くオーロラはまさに圧巻。また、一面の雪景色に覆われた街並みも、冬ならではの風情を感じさせてくれます。
6月から8月は、フィンランドの豊かな自然を満喫できるベストシーズン。 森や湖でのハイキングやカヌー、釣りなどのアクティビティが盛んになります。また、白夜現象も見ることができ、幻想的な夜を楽しめるところもポイントです。
フィンランドは物価が高いイメージがありますが、実際には他のヨーロッパ諸国に比べて比較的安価に旅行ができる国です。 一般的な海外旅行で必要な食事や宿泊、移動、観光などの支出を考慮すると、一日当たり約40,000円を目安にしてください。
フィンランドで絶対行きたい!王道観光モデルコース
ここからは、フィンランドを6泊8日で周遊する定番のモデルプランをご紹介します。なお、今回は4日目に訪れるムーミンワールドの営業期間のことを考慮し、6〜8月の旅行に適したモデルコースです。6月から8月は、日照時間が長く、夜でも薄明かりが続くため、観光に最適な季節と言えます。
都市間の移動手段についても解説するので、飛行機やバスなど、事前にチケットを予約できる場合は購入しておきましょう。
Day 1: 初日 - 出国
日本とフィンランドを結ぶ直行便は、フィンエアーと日本航空の2社が運航しています。今回のモデルコースは、フィンエアーを利用する想定でご紹介します。
フィンエアーの場合、羽田空港を21時50分に出発し、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港へは約12時間50分で到着するフライトスケジュールです。フィンランドと日本の時差は6時間なので、時差ボケをできるだけ防ぐためには、到着の約8時間前に就寝しておくことをおすすめします。
Day 2:ヘルシンキ|宿泊先:ヘルシンキ
今回のモデルコースでは、現地時間の午前4時40分にヘルシンキ・ヴァンター国際空港への到着を予定しています。早朝到着の便となるため、24時間チェックイン可能なホテルの予約がおすすめです。
空港から市内へのアクセスは、バスが便利です。空港のバス乗り場から600番バスに乗車し、ヘルシンキ中央駅までは約50分で移動できます。料金は片道4.10€(約680円)とリーズナブルです。
▶︎ウスペンスキー大聖堂:ヘルシンキ中央駅からトラムで15分
ウスペンスキー大聖堂はフィンランド正教会の重要な教会の一つであり、北欧および西欧で最大の正教会の教会です。ヘルシンキの主要な観光スポットとして人気で、年間約50万人の訪問者が大聖堂を訪れます。
設計にはロシアの教会建築家であるアレクセイ・ゴルノスタエフが関わっているとされ、特徴的なドームは33mの高さを誇ります。外観には赤レンガが使用され、圧倒的な存在感と大聖堂としての風格を感じられる佇まいです。内部には「イコン」と呼ばれる複数枚の聖画像が残されており、信仰と歴史の象徴として重要な役割を果たしています。
地下には、第二次世界大戦中にロシア軍の空爆から人々が身を隠すために掘られた防空壕が残されています。地下の構造は実際には見学することはできませんが、存在だけ見ても大聖堂の歴史的な重要性を示していると言えるでしょう。
スポット名 | ウスペンスキー大聖堂 |
住所 | |
アクセス | Tove Janssonin puisto(トラム駅)から徒歩3分 |
料金 | 無料 |
▶︎エスプラナーディ通り:ウスペンスキー大聖堂から徒歩10分
エスプラナーディ通りは、ヘルシンキで最も活気のある通りで、フィンランドを代表するブランド店が軒を連ねる場所です。中でもマリメッコやナンソ、アーリッカなど、独特なデザインが魅力的なブティックショップは人気があります。お土産としても重宝する商品ばかりなので、ぜひショッピングを楽しんでみてください。
また、通り沿いには多くの休憩スポットが点在しており、特に「エスプラナーディ公園」は人々の憩いの場です。緑豊かな公園内では、オープンテラスのカフェでリラックスしながら時間を過ごすことができます。さらに、著名な彫刻家の作品も展示されているので、美しさや歴史的な背景に触れながら散策してみるのもおすすめです。
スポット名 | エスプラナーディ通り |
住所 | |
アクセス | Kauppatori(トラム駅)から徒歩4分 |
Day 3:ヘルシンキ|宿泊先:ヘルシンキ
ヘルシンキ滞在2日目は、市内からフェリーでアクセスできるスオメンリンナ島での観光を予定しています。
スオメンリンナ島は、スウェーデンとロシアの支配下に置かれたフィンランドの歴史を肌で感じられる貴重な場所です。島をより深く理解するために、1700年代から1900年代までのフィンランドの歴史を事前に調べておくことをおすすめします。当時の政治情勢や文化を知ることで、島に残る建造物や遺構の意味合いがより鮮明に理解できるでしょう。
▶︎スオメンリンナ:スオメンリンナ島行きフェリー乗り場からフェリーで約15分
ヘルシンキ南東に浮かぶスオメンリンナ島は、市内からフェリーで約15分の場所にある要塞島です。1748年に建設が開始され、その歴史的価値と高度な技術から、世界遺産に登録されています。
スオメンリンナ最大の特徴は、敵の死角を作らないように設計された星形の要塞です。全長8kmに及ぶ城壁は、かつて侵略者から街を守り、フィンランドの歴史を刻んできました。現在もフィンランド海軍の基地として使用されており、日夜、国民の平和を守り続けています。
要塞としての役割だけでなく、スオメンリンナ島には約800人の人々が暮らしています。教会やカフェ、レストラン、博物館などの施設が点在し、緑豊かな自然に囲まれた中で、のんびりとした時間を過ごすことができます。
スポット名 | スオメンリンナ |
住所 | |
料金(フェリー) | 3.10 € (約520円) |
Day 4:ヘルシンキ-ナーンタリ|宿泊先:ヘルシンキ
フィンランド周遊4日目は、ヘルシンキからバスで2時間半の場所にあるナーンタリを訪れ、ムーミンワールドで夢のような時間を過ごしましょう。
ヘルシンキからナーンタリまでは、ヘルシンキ-トゥルク間とトゥルク-ナーンタリ間のバスを乗り継いで向かうのが一般的です。
- ヘルシンキからトゥルクまで、フィンランドのバス会社「Onnibus」を利用して向かいます。Onnibusは早期予約でチケットを安く購入できるので、事前に公式サイトから予約しておきましょう。
- トゥルクに到着後は、マーケット広場へ向かい、市バスでナーンタリまでアクセスしてください。
▶︎ムーミンワールド:Naantali(バス停)から徒歩20分
ムーミンワールドは、世界中から愛されているフィンランド生まれの小説「ムーミン」のテーマパークです。ナーンタリの街から徒歩20分程度でアクセスでき、街中には案内板もあります。
ムーミンワールドの魅力は、小説の世界がそのまま再現された風景や、ムーミンファミリーとの交流体験です。園内には、ムーミンたちの住むムーミンハウスや、小説のワンシーンを切り取ったようなアトラクションが揃っています。まるで物語の中に迷い込んだような気分を味わえ、子供から大人まで誰もが夢中になれること間違いなしです。
ムーミンワールドは、天候の影響を受けやすい小島にあるため、6月から8月までの夏季のみ開園しています。混雑が予想されますので、訪問予定日がわかっている場合は、公式サイトでチケットの事前予約を行っておきましょう。
スポット名 | ムーミンワールド |
住所 | |
料金 | 39 € (約6,540円) |
Day 5:ヘルシンキ-ロヴァニエミ|宿泊先:ロヴァニエミ
フィンランド周遊5日目は、ヘルシンキから飛行機で北極圏に位置する都市ロヴァニエミへ向かいます。毎日直行便が運航しており、金額は8,000円〜15,000円程度です。今回のモデルコースでは、午前中から正午の間にロヴァニエミへ到着するフライトを想定しています。
北極圏での伝統的な暮らしや大自然の中でのアクティビティなど、ロヴァニエミでしかできない体験が豊富なので、存分に満喫しましょう。
▶︎アルクティクム博物館:ロヴァニエミ駅から車で6分
アルクティクム博物館では、フィンランドの歴史や文化を詳しく学ぶことができます。博物館は北極センターとラップランド州立博物館によって構成されており、幅広い展示が魅力です。
館内でも特に人気なのが、北極圏に関する展示です。気候や気象、北極圏の変容など、北極圏の様々な側面について、五感を使って学ぶことができます。「青いアイスの部屋」は、極寒の環境がリアルに再現されており、北極圏の厳しい生活を体感できるところがポイントです。
また、施設内併設のオーロラシアターでは、大画面スクリーンと立体音響によるオーロラ鑑賞が可能です。実際のオーロラの美しさと迫力を、まるで目の前にあるかのように体感することができます。
スポット名 | アルクティクム博物館 |
住所 | |
アクセス | Rovakatu(バス停)より徒歩5分 |
料金 | 18.00 € (約3,020円) |
▶︎オウナスヴァーラ:アルクティクム博物館から車で約13分
オウナスヴァーラは、ロヴァニエミで最も高い丘であり、頂上からは街並みと周囲の森林を一望することができます。
初心者でも気軽に登れるハイキングコースが整備されているところにも注目。コースの所要時間は約1時間、登山道は比較的緩やかで歩きやすいのが特徴です。
夕陽鑑賞のスポットとしても知られてますが、ロヴァニエミの夏季(6〜8月)は日照時間が非常に長く、午後21時〜23時頃まで日が沈みません。さらに、7月には白夜現象により一日中陽が沈まない日もあるので、夕陽を楽しみたい方は訪問時期に注意が必要です。
スポット名 | オウナスヴァーラ |
住所 | |
アクセス | Lappi-areena L(バス停)から徒歩30分 |
料金 | 無料 |
Day 6:ロヴァニエミ|宿泊先:ロヴァニエミ
ロヴァニエミ滞在2日目は、世界中から愛されるサンタクロースに会いに行ける、目玉観光スポット「サンタクロース村」を訪れます。
サンタクロース村周辺には、ホテルやコテージ、ログハウスなど、様々な宿泊施設が充実しています。サンタクロースの住む村で一晩過ごせば、夢のような時間を過ごすことができるでしょう。
▶︎サンタクロース村:ロヴァニエミ駅からバスで約30分
サンタクロース村は、サンタクロースが住む村として世界的に有名な観光スポットです。村にある「サンタクロース・オフィス」では、実際にサンタクロースと会話することができ、記念撮影にも快く応じてくれます。サンタクロースは日本語も話せるので、英語力に不安がある方でも安心です。
オフィス以外にも、郵便局やクリスマスのグッズが並ぶ店があり、一年中クリスマス気分を味わえます。また、牧場ではトナカイとのふれあいやソリ乗り体験ができ、観光客から特に人気のアクティビティです。
サンタクロース村はロヴァニエミの中心地から少し離れた場所にありますが、バスやタクシーを利用して簡単にアクセスが可能です。バスでアクセスする場合は、ロヴァニエミ駅から8番バスに乗車し、所要時間は30分を目安にしてください。
スポット名 | サンタクロース村 |
住所 | |
料金 | 無料 |
▶︎ハスキーパーク:サンタクロース村内に所在
ハスキーパークは、サンタクロース村の敷地内に位置する、約100頭ものシベリアンハスキーと触れ合えるスポットです。ハスキーたちは、さまざまな個性があり、愛らしい表情で来園者を出迎えてくれます。
特に人気のアクティビティは、ハスキーたちの引くソリに乗って木々の間を駆け抜けるハスキーライドです。10匹程度のハスキーが引くソリは時速20km以上で走り、スリルと爽快感のある体験をすることができます。冷たい風が顔や体に吹き付けるので、ニット帽やダウンジャケット、手袋などを身に着けて、防寒対策をしっかりしておきましょう。
ハスキーパークは、公式サイトからチケットを事前予約することができます。スムーズに入場したい方や混雑を避けたい方は、事前予約を利用しましょう。また、ハスキーライドも事前予約が可能です。貴重な体験をしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
スポット名 | ハスキーパーク |
住所 | |
アクセス | Napapiiri Sodankyläntie I(バス停)から徒歩約5分 |
料金 | 大人:10 € (約1,680円) 4歳~12歳:5 € (約640円) |
Day 7:ロヴァニエミ|最終日-帰国
最終日は、ロヴァニエミ郊外に位置するロヴァニエミ空港から日本へ帰国する便へ乗ります。空港までは、ロヴァニエミ駅から「Santa's Express」と呼ばれるバスでアクセスでき、所要時間は約30分、料金は4€(約670円)です。
本モデルコースでは、ロヴァニエミを14時15分に出発し、乗り継ぎ先であるヘルシンキへの到着は15時30分です。18時30分にヘルシンキを出発し、羽田への到着は翌日13時50分を予定しています。全体のフライト時間は17時間35分、そのうち乗り継ぎ時間は3時間です。
紹介したモデルコースは、夏季のフィンランドの魅力を存分に堪能するための定番のコースです。宿泊施設や交通手段、食事などの具体的な詳細は、旅行日程と予算に合わせて調整しましょう。
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以下は「たびチャット」のLINEで確認できるプランの一例です。
プラン名 | 価格帯 |
195,800円~ | |
220,700円~ | |
256,000円~ | |
267,700円~ |
プラン名 | 価格帯 |
278,900円~ | |
323,300円~ | |
340,600円~ | |
351,500円~ |
旅行の日程や時期によって、航空券やホテルの価格は大きく変動します。実際の旅行費用を把握するためには、旅行予約サイト「たびチャット」を使って、ご希望の都市や日程でのお見積りを取得するのがおすすめです。
フィンランドを周遊して、異国の文化や歴史に触れてみよう
本記事では、フィンランドを周遊する6泊8日のモデルコースと観光スポットを紹介しました。今回紹介した周遊コースはバスや飛行機を利用することで、15,000〜20,000円程度の交通費で周遊が可能です。
白夜の時期には、ヘルシンキの街では夜遅くまで多くのレストランやバーが営業しています。夜でも明るい街並みを眺めながら、テラス席で食事やお酒を楽しむのもおすすめです。また、白夜であっても、完全に夜が暗くならないわけではありません。日焼け対策や虫よけ対策をしっかりと行うようにしましょう。
フィンランドには、まだまだ紹介しきれないスポットがたくさんあります。こちらの記事では、フィンランドの観光スポットを紹介していますので、参考にしてみてください!
\フィンランドの観光スポットを紹介している記事はこちらから /
【2024】フィンランドの人気観光スポット10選・おすすめ観光テーマ3選!
フィンランドは、雄大な自然や独特な文化、歴史を持ち、何度訪れても新しい発見がある北欧の国です。本記事を参考に、オリジナルのフィンランド旅行を計画してみてください。