モントリオールの1日モデルコース2パターン!観光スポットの見どころも徹底解説
モントリオールはこんな場所!
モントリオールは、カナダ東部ケベック州に位置する、歴史と文化が息づく街です。16世紀にはフランスの入植地となり、その後イギリスの統治を経て、19世紀にはカナダの大都市へと発展しました。街には豊かな文化遺産が数多く残されており、その多様性は街の魅力の一つとなっています。
モントリオールは、フランス語と英語の2つの公用語を持つバイリンガル都市です。フランス語が主流ですが、英語も広く通じます。街を歩けば、フランス語の歌声が聞こえたり、英語で会話する人々を見かけたり、まるでヨーロッパと北米が融合したような独特な雰囲気を味わうことができます。
モントリオールを観光する際のポイント
モントリオール旅行は、気候が穏やかでイベントが豊富な6〜8月頃がベストシーズン。平均気温は20℃から25℃と過ごしやすいので、屋外カフェでリラックスした雰囲気を満喫したり、モントリオール旧市街を散策したりすることができます。
モントリオールでは、カナダの他の大都市よりも比較的安価に観光を楽しむことができます。例えば、外食費は1日当たり10,000〜15,000円程度で、カフェやファストフードも豊富。宿泊費は、1泊100〜200カナダドル(約11,500〜23,000円)が目安です。
なお、カナダにはアメリカと同様にチップ文化が存在します。レストランやホテル、タクシーなどでサービスを受けた場合、合計金額の15〜20%のチップを上乗せしましょう。
モントリオールの歴史や文化、アートを巡る1日モデルコース
モントリオールの旧市街は、歴史と文化、そして芸術が息づく魅力的なエリアです。石畳の道を歩きながら、ノートルダム大聖堂やセントジョセフ礼拝堂などの歴史的建造物を巡り、モントリオール美術館で芸術を堪能する1日コースをご紹介します。
8:00 ▶︎ Allô mon Coco
■サン=ローラン通りから徒歩3分(70 Rue Sainte-Catherine E, Montréal, QC H2X 1K6 カナダ)
モントリオールで定番の朝食を味わいたいなら、「Allô mon Coco」がおすすめです。エッグベネディクトやクレープなど、ボリューム満点のメニューが揃い、地元住民や観光客で賑わっています。
パンケーキやワッフルはボリューム満点なので、食べきれなかった場合は持ち帰りも可能です。レストランでの飲食は、ドリンクと食事を合わせて、20〜25カナダドル(約2,290〜2,860円)程度を目安にしてください。
9:00 ▶︎ ノートルダム大聖堂
■Allô mon Cocoから徒歩16分
モントリオール旧市街を訪れるなら、歴史と文化の息吹を感じられるノートルダム大聖堂は絶対に外せない観光スポットです。1824年に完成した大聖堂は、美しいゴシックリバイバル様式で建てられており、モントリオールのシンボルとして人々に愛されています。
内装は天井の高いアーチが描き出す空間で開放感に満ち、ステンドグラスの窓から差し込む光が神聖な雰囲気を醸し出しているところが魅力。さらに、地下室にはケベックの歴史における著名人の遺骨が遺骨が眠る静寂な空間が広がります。
ノートルダム大聖堂を訪れる際は、神聖な空間に敬意を表すためにも、露出の多い服装は避け、静かな振る舞いを心がけましょう。また、フラッシュ撮影は禁止となっています。
スポット名 | モントリオール・ノートルダム聖堂 |
住所 | |
アクセス | PLACE D’ARMESより徒歩5分 |
10:00 ▶︎ オールド モントリオール
■ノートルダム大聖堂から徒歩6分
モントリオールの中心地に抱かれたモントリオール旧市街は、300年を超える歴史を刻み続ける街です。
石畳の道が続く街並みには、歴史の息吹を感じさせる建造物が数多く立ち並び、まるで古いフランスの街を彷彿とさせます。曲がりくねった小さな通りを歩けば、お洒落なショップやレストランが軒を連ね、のんびりとした時間を過ごすことができます。
スポット名 | オールド モントリ オール |
住所スポット名 | |
アクセス | 地下鉄Champ-de-Mars駅から徒歩約7分 |
料金 | 無料 |
12:30 ▶︎ Schwartz's Deli
■オールド モントリオールからバス(Saint-Laurent / Saint-Jacques駅から乗車)で約14分(3895 Boul. Saint-Laurent, Montréal, QC H2W 1X9 カナダ)
モントリオールで長年愛され続ける老舗レストラン「Schwartz's Deli」は、名物スモークミートサンドイッチが絶品です。じっくり熟成させたスモークミートをたっぷり使ったサンドイッチは、肉汁とスパイスの風味が口いっぱいに広がります。
単品は14.50カナダドル(約1,660円)、ドリンク付きは18カナダドル(約2,060円)です。
14:00 ▶︎ モントリオール美術館
■Schwartz's Deliからバス(Des Pins / Saint-Laurent駅から乗車)で約20分
絵画や彫刻、写真、装飾美術など、44,000点を超える芸術作品を収蔵するモントリオール美術館(MMFA)は、北米屈指の規模を誇る芸術の殿堂です。5つの展示館に分かれており、それぞれに独自のテーマと時代が設けられているのが特徴です。
幅広いコレクションを誇り、レンブラント、ルノワール、ピカソなどの著名なアーティストから、トム・トムソン、エミリー・カーなどのカナダ人アーティストの作品まで、多様な時代と文化を網羅しています。
また、ヨーロッパ美術や古代美術、アジア美術、装飾美術、現代美術など、各展示館ではそれぞれ異なる魅力を楽しめるところもポイント。特に現代美術には力を入れており、世界中から注目を集める作品を展示しています。
スポット名 | モントリオール美術館 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄ギ=コンコルディ(GUY-CONCORDIA)駅から徒歩5分。 |
16:30 ▶︎ モン ロワイヤル公園
■モントリオール美術館からバス(Côte-des-Neiges / Sherbrooke駅から乗車)で約22分
モントリオールの中心部に位置するモン・ロワイヤル公園は、150年以上の歴史を持つ都会のオアシスです。豊かな自然に囲まれた広大な敷地には、アライグマやキツネ、リスなどの動物が生息し、秋の紅葉は圧巻の美しさ。園内にはカフェやレストランもあり、休憩しながら自然を満喫することができます。
小高い丘からは、モントリオール市街を一望でき、モントリオール屈指の絶景スポットとしても有名です。夜になると、公園内の丘にある十字架がライトアップされ、幻想的な光景を味わうことができます。
スポット名 | モン ロワイヤル公園 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄Mont-Royal駅からバスで約20分 |
料金 | 無料 |
18:00 ▶︎ モン ロワイヤルのセント ジョセフ礼拝堂
■モン ロワイヤル公園からバス(Côte-des-Neiges / The Boulevard駅から乗車)で約22分
モントリオール旧市街のシンボルとしてそびえ立つ聖ジョセフ礼拝堂は、1904年に設立されたカナダ国営のカトリック教会です。カナダの守護聖人である聖ヨセフを称えるために建てられた礼拝堂は、壮麗なインテリアとモントリオール市街を一望できるドームがあることで知られています。
礼拝堂内部は、モザイクやステンドグラスの窓、宗教芸術で飾られた絢爛豪華な空間が広がります。特に圧巻なのが、礼拝堂の天井を彩る美しいモザイク画です。聖書に基づいた物語が鮮やかに描かれており、訪れる人々を圧倒します。
そして、聖ジョセフ礼拝堂最大の魅力は、283段の階段を上って辿り着けるドームからの息をのむような景色です。晴れた日には、モントリオール市街を一望することができ、遠くの山々まで見渡すことができます。
スポット名 | 聖ジョゼフ礼拝堂 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄 コテ デ ネージュ(COTE-DES NEIGES)駅より徒歩6分 |
19:00 ▶︎ Duc de Lorraine
■モン ロワイヤルのセント ジョセフ礼拝堂から徒歩2分(5002 Chem. de la Côte-des-Neiges, Montréal, QC H3V 1G6 カナダ)
セント・ジョセフ礼拝堂の北西に位置する「Duc de Lorraine」は、カナダの冷たい海で育った新鮮な生牡蠣を6個で約3,100円とリーズナブルに堪能できる人気店です。生牡蠣以外にも、サーモンやエビ、ロブスターなど、カナダの海の幸を存分に味わえるメニューが豊富。
店内はカジュアルな雰囲気で、テラス席もあり、天気の良い日は屋外で食事を楽しむこともできます。
お洒落スポット巡り!モントリオールの1日モデルコース
モントリオールは、美しい街並みや歴史的な建造物、おしゃれなカフェやレストランなど、フォトジェニックなスポットが満載の街です。
ここでは、モントリオールの魅力を存分に味わえる、インスタ映え間違いなしの1日モデルコースをご紹介します。
9:00 ▶︎ Arthurs Nosh Bar
■バス停Notre-Dame / De Courcelle駅から徒歩1分(4621 R. Notre Dame O, Montréal, QC H4C 1S5 カナダ)
「Arthurs Nosh Bar」は、モントリオールのマイル・エンド地区に位置する、ユダヤ風創作料理が楽しめるおしゃれなカフェです。スモークサーモンのベーグルサンドやアボカドトーストなど、地元の食材を使ったメニューが人気を博しています。
毎朝、朝食の時間帯には多くの客で賑わい、特に週末は混雑するため、事前の予約をおすすめします。アットホームな雰囲気の中、朝食を楽しみながらモントリオールの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
10:30 ▶︎ モントリオール植物園
■Arthurs Nosh Barから車で約30分
モントリオール植物園は、北米屈指の大規模な植物園として知られ、75haもの広大な敷地に22,000種以上の植物が生息する緑豊かなオアシスです。テーマ別庭園の多様性が魅力で、日本庭園や中国庭園、ファースト・ネーションズ・ガーデンなど、一年を通して様々なイベントが開催されています。
広大な敷地内では、庭園の小道を散策したり、公園でピクニックを楽しんだり、自然の中でゆっくりと過ごすことができます。レストランやカフェもあり、食事を楽しんだり、お土産を購入できるところもポイントです。
その他にも、植物園内には何千もの生きた昆虫がいる昆虫館や、大規模な温室複合施設、バラ園など、見どころが満載です。
スポット名 | モントリオール植物園 |
住所 | |
アクセス | 地下鉄ピ=ヌフ(PIE-IX)駅から徒歩8分 |
12:00 ▶︎ ジャン タロン マーケット
■モントリオール植物園から車で約23分
リトル・イタリー地区に位置するジャン・タロン・マーケットは、1876年に設立されたモントリオール屈指の人気野外市場です。300軒を超える商店が軒を連ね、新鮮な農産物や肉、魚介類、チーズ、パン、スイーツ、工芸品など、様々な商品がずらりと並んでいます。
市場を訪れたなら、ぜひ試してほしいのがモントリオールの郷土料理です。スモーク肉のサンドイッチやプーティン、ベーグルなど、地元ならではの味わいを堪能することができます。季節ごとに旬の食材も豊富なので、春にはいちご、夏にはとうもろこし、秋にはりんごなど、その場で味わってみるのもおすすめです。
市場内の多くの商店は現金しか受け付けませんので、必ず現金を持参してください。また、市場には英語を話せない商店の方もいるので、コミュニケーションをとる必要がある場合に備えて、簡単なフランス語のフレーズを知っておくと役に立ちます。
スポット名 | ジャン・タロン・マーケット |
住所 | |
アクセス | 地下鉄Jean-Talon駅より徒歩5分 |
13:00 ▶︎ Le Petit Alep
■ジャンタロンマーケットから徒歩3分(191 Rue Jean-Talon E, Montréal, QC H2R 1S8 カナダ)
ジャンタロンマーケットの向かいにある「Le Petit Alep」は、シリア・アルメニア料理を味わえるレストランです。家庭的な雰囲気の店内で、スパイスの効いた独特の風味の伝統料理を堪能することができます。
人気メニューのケバブや小皿料理の一種であるメゼなど、様々なメニューが揃っています。肉料理や野菜料理、米料理など、お好みの料理を見つけてみてください。
1人当たりの料金は30〜40カナダドル(約3,430~4,580円)で、気取らないランチを楽しみたい方におすすめです。
14:30 ▶︎ マイル エンド
■Le Petit Alepからバス(Saint-Laurent / Saint-Viateur駅から乗車)で約14分
マイルエンドは、芸術的な雰囲気とユニークなショップで知られる、モントリオール屈指のおしゃれな地区です。小さなショップが軒を連ね、書店やアートギャラリー、古着屋、ユニークなブティックなどを探索することができます。
エリア内には、モントリオール名物のベーグルで有名なFairmount BagelやSt. Viateur Bagelなどのベーグルショップもあります。地元のアーティストたちが通う小さなカフェやレストランも幾つもあるので、一息休憩しましょう。
また、エリア内のベルナール通り近辺には、レコードや書籍、ビンテージものの服などを売る個人経営の店がたくさんあります。日中はコーヒー店がにぎわい、夜はカクテルバー、ミュージックハウス、自家醸造ビールのパブなどで活気づきます。
スポット名 | マイル エンド |
住所 | |
アクセス | 地下鉄Jean-Talon駅より徒歩5分 |
16:30 ▶︎ プラトー モンロワイヤル
■マイルエンドからバス(Saint-Viateur / Saint-Laurent駅から乗車)で約11分
モントリオールの中心部に位置するプラトー・モン・ロワイヤルは、洗練された雰囲気と活気あふれる文化が融合した、トレンディなエリアです。19世紀と20世紀の建築物が並ぶ街並みは、ヨーロッパの街角のような雰囲気を醸し出しています。石畳の路地やカラフルな建物の壁画は、フォトジェニックなスポットとしても人気です。
また、魅力的な建築物、おしゃれなカフェやレストラン、バーやクラブ、そしてヨーロッパからの移民が多いコミュニティとして知られています。賑やかなサンローラン通りを散歩し、地元の文化や食を味わってみてはいかがでしょうか。
スポット名 | プラトー モン ロワイヤル |
住所 | |
アクセス | 地下鉄Mont-Royal駅からバスで約10分 |
18:30 ▶︎ Toqué!
■プラトー モンロワイヤルから地下鉄(Laurier駅から乗車)で約16分(900 Pl. Jean-Paul-Riopelle, Montréal, QC H2Z 2B2 カナダ)
モントリオールの中心部に位置する「Toqué!」は、数々の賞を獲得した高級レストランです。一流のシェフが率いるこのレストランでは、カナダ産の最高品質の食材を用いたフレンチ・カナディアン料理を提供しています。
シックで落ち着いた店内と丁寧なサービスは、贅沢なディナータイムを演出してくれること間違いなしです。料金は100〜150カナダドル(約11,000〜17,000円)を目安にしてください。
多文化都市モントリオールの魅力を感じ、異国の生活を体感しよう!
本記事では、モントリオールを観光する2パターンの1日モデルコースを紹介しました。今回紹介したコースでは、外食費や交通費、観光費を合わせて、1日あたり15,000〜20,000円の予算が目安となります。お土産を購入する際は、プラス10,000円を追加して予算を組んでみてください。
モントリオールには、まだまだ紹介しきれないスポットがたくさんあります。こちらの記事では、モントリオールの観光スポットを紹介していますので、参考にしてみてください!
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