【会計士の視点】資本金1億円で中小企業へ、太閤園売却と増資で純資産復活も苦境続く-藤田観光

椿山荘の売却話もあった!?売れる資産があるのは強み
純資産の動きが大きい時は株主資本等変動計算書を見る

公認会計士の玉置繁之です。今回の「会計士の視点」は、藤田観光の決算書を分析して、会社がどういう状況にあるのかを分析したいと思います。藤田観光はワシントンホテル等を経営する会社で、新型コロナウィルスの影響であわや債務超過の危機(保有株式の含み益のおかげでかろうじて債務超過回避という状態)まで陥りましたが、現在はそこからある程度は立ち直っており、とはいえ苦境が続く・・・という状況なのですが、そうした状況を決算書や決算説明資料等から詳細に分析していこうと思います。また「そういえばこの企画が始まってからまだ...