itt TOKYO2024

KLM、成田Cクラスで新機内食-7月から関空線

  • 2018年4月25日

 KLMオランダ航空(KL)は、昨年から開始した新コンセプトのビジネスクラスの新ミールサービス「Anytime for you-お好きな時に」を、今春から成田/アムステルダム線に導入した。ビジネスクラスの旅客の要望に応じ、フライト中のいつでも好きな時間にメニューから好みの料理を提供するサービスで、7月2日には関空/アムステルダム線にも導入。日本は世界でいち早く、新ビジネスクラスのサービスを提供するマーケットとなる。オランダの伝統と文化、プロダクトのクオリティに加え、旅客の機内の過ごし方と体のリズムづくりにも配慮した新サービスを、写真で紹介する。

  • Anytime for youでは常時4種の料理と1種のデザートを用意。夏と冬でメニューを変える。日本路線には、日本食メニューも用意した。就航地の料理がAnytime for youで出されるのは現在のところ、日本路線のみ

    Anytime for youのメニュー

  • Anytime for youの和食弁当は夏・冬とも提供。10月28日までの夏ダイヤでは、秋刀魚甘露煮、焼き蒲鉾、シメジ艶煮、栗甘露煮、紅葉麩、蟹の柚子風味、サーモン箱寿司、照り焼きチキン、竹皮包み俵握りなど。少量をたくさん食べる日本人の好みを配慮

    和食弁当

  • 10月29日からの冬ダイヤでは、豚ロースのとんかつが登場。キャベツサラダとみそ汁、竹皮包みのおにぎりもつく

    とんかつ

  • 夏ダイヤではチーズバーガーとイタリアンサラダのセットが人気。メインメニューで人気の和食を選び、Anytime for youで洋食を選ぶ旅客が多いようだ

    チーズバーガー

  • Anytime for youの導入に伴い、その他の機内ミールのサービスも変更。ウェルカムドリンクはシャンパン以外にもメニューから選択可能で、ひと口サイズのオードブルとともに提供。前菜やサラダ、スープなどはクイックミールとして提供する

    ウェルカムドリンクと前菜

  • 和食はホテルオークラアムステルダムの日本食総料理長の富川正則氏が監修。2008年からのコラボで、KLの日本線サービスで評判の1つとなっている。メインメニューは、季節の炊き込みご飯と鮭の木の芽味噌、白菜ロール巻き、茶わん蒸しなど

    和食のメインメニュー

  • 和食メニューを監修する富川シェフはホテルオークラアムステルダム内の「山里」で、、国外の懐石料理店としては初めてのミシュランの1ツ星を獲得。富川氏によると、以前は外国人には味を濃いめにした方が伝わりやすかったが、最近は日本食が浸透し、日本と変わらない味付けが喜ばれるという

    和食監修の富川シェフ

  • 洋食のメニューは、オランダの3ツ星シェフ、ジョニー・ボアー氏が前菜からメイン、デザートまで考案。写真は烏賊のソテー、サフラントマトソース添え

    洋食のメインメニュー

  • デザートのフォンダンショコラ、ラズベリーソース添え。デザートは冷たいものだけではなく、ホットデザートを追加

    デザート

  • オランダの伝統的なお菓子、ストループワッフル。そのままでも美味しいが、温めると薄くサンドされたキャラメルシロップがとろけて、また違う味わいに。もちろん、両方を頼んで味わうこともできる

    ストループワッフル

  • キュウリが添えられた緑のジュースは、着陸直前に提供する「Goodby drink」。見た目で最初は遠慮する旅客もいるが、「体調を整えて元気が出る飲み物」と説明すると喜ばれるとか。Anytime for youのコンセプトが感じられるサービス

    「Goodby drink」

  • KLのビジネスクラスのギフト、デルフトブルーのミニチュアハウス。運河沿いの伝統的な邸宅をモチーフにしており、コレクターズアイテムとして人気だという。中にはオランダのお酒ジュネバジンが入っている

    デルフトブルーハウス

  • プロダクトにはオランダの歴史と文化を反映。アメニティのポーチを手掛けたのはオランダの人気デザイナー、ヤン・タミニュ氏。デザインは時々変わり、これもコレクターズアイテムに

    アメニティ

  • 左上にあるハンドソープなどのウォッシュルームアメニティはオランダの化粧品「リチュアルズ」とアムステルダム国立美術館とのコラボによるもの

    アメニティ

  • Anytime for youのサービスを提供する客室乗務員。以前はメインニューの後に就寝し、朝食を取るなど、乗客の過ごし方は似ていたが、実際にAnytime for youを開始すると、食事の時間や内容の好みなど、機内の時間の使い方が乗客により様々であることを改めて実感したという

    客室乗務員