ナパ・バレーの人気アトラクション、ワイン・トレイン

  • 2011年12月9日

 サンフランシスコ空港から車で2時間ほどの距離にある、全米指折のワイン産地ナパ・バレー。観光ではワイナリー巡りのほか、「ナパ・バレー・ワイン・トレイン」も人気だ。美しく手入れされたブドウ畑の中を、時速30キロほどでゆっくり走り、ワインとともにランチやディナーも提供。ワイン試飲車両もあり、目と舌でナパ・バレーを楽しむことができる。10月上旬に取材した、ワイン・トレインの観光の様子を写真で伝える。

文・写真:江藤詩文

  • ナパ・バレー・ワイン・トレインの駅。歩いて3分ほどの距離に、ウェスティン・ナパ・ホテルがある。駐車場は広く、大型バスも駐車できる

    ワイン・トレインの駅

  • ランチ運行のチェック・インは9時30分から。10時30分頃から、試飲つきでワインのテイスティングなどを学ぶ、簡単なワインセミナーが行なわれる

    チェック・イン

  • 駅に入線した「ナパ・バレー・ワイン・トレイン」。30分ほど停車しているので、心ゆくまで写真を撮影できる。鉄道写真ファンにはたまらない時間になりそうだ

    駅に入線する車両

  • 客車の台車はめずらしい3軸。現在は製造されていないため、手に入るだけのものを買い占めているそう。敷地の外からになるが、車両基地を見学することもできる

    アンティークな車両

  • 窓に向かって席を配した「ラウンジ車両」は落ち着いた雰囲気。もっとも席数の多い「グルメ車両」と入れ替え制で座ることができる

    ラウンジ車両

  • オープンエアで、素朴なウエスタン・スタイルの設えが楽しい「シルバラード車両」。こちらではカジュアルにバーベキュー料理を食べられる

    シルバラード車両

  • アメリカの客車を代表するブルマン社製で、1915年から1917年に造られたアンティークな車両を改装した「グルメ車両」。カリフォルニア・キュイジーヌの3皿コースがつく

    グルメ車両

  • 「シャルドネ」や「ジンファンデル」など、グルメ車両にはブドウ品種の名前が付けられている

    グルメ車両

  • 1952年に製造された車両を改装した特別展望車「ビスタ・ドーム車両」。ダブルデッカーで目線が高く、天井まで回り込んだ大きな窓から抜群の眺望を満喫できる。最大56名まで収容可能で、貸し切りにも対応する

    ビスタ・ドーム車両

  • プライベート感のある「ビスタ・ドーム車両」は、カップルの利用も多い。ロマンティックな雰囲気で、ハネムーナーにも訴求しそうだ。こちらはイタリアのジェノバから来たハネムーナー

    ビスタ・ドーム車両

  • 「キッチン車両」にはシェフが乗り込み、シェフの指揮の下、手際よく料理が作られる。「グルメ車両」でも「ビスタ・ドーム車両」でも、できたての皿が提供される

    シェフ

  • 「ビスタ・ドーム車両」では、カリフォルニア産のスパークリングワイン(グラス1杯)とカリフォルニア・キュイジーヌ4皿のコース料理が提供される。これは、2種類から選べるオードブルのひとつ「ホタテと海老のグリル エンドウ豆のソテー添え オレンジ風味のソースで」

    オードブル

  • 「ビスタ・ドーム車両」で提供されるメイン料理。4種類から選べる。これは「本日の新鮮な魚料理」。カナダ産のサーモンをジューシーに焼き上げ、たっぷりの生野菜を付け合わせた一皿

    メイン料理

  • 「ビスタ・ドーム車両」で提供されるデザート。3種類から選べる。この日はオレンジの風味のチーズケーキ、クレームブリュレ、ガトーショコラが用意されていた。コーヒーまたは紅茶がつく

    デザート

  • 折り返し地点となるセント・ヘレナで行われる先頭車両の付け替え。最後部の展望デッキには、鉄道写真ファンが大勢押しかけて

    折り返し地点

  • 約3時間の走行中、もっとも賑わっていた「テイスティング車両」。10ドルで4種類のワインをテイスティングできる

    テイスティング車両

  • 車窓を流れるさまざまな景色を眺めるのは、鉄道旅の魅力のひとつ。どのカテゴリーの車両に乗車しても、「ビスタ・ドーム車両」を除き、列車内は自由に散策できる

    鉄道旅の魅力

  • 線路の両側には、ブドウ畑が整然と並ぶ。ブドウの葉が色づき始め、収穫が行なわれる10月から11月はナパ・バレーのトップシーズン。宿泊施設も含め、早めの手配をすすめたい

    ナパ・バレーの風景