ニューヨーク市観光局、影響力の大きい旅行者を誘致、未知の旅行会社との連携にも注力
長期滞在で地域と関わる影響力の大きい旅行者を重視
パッションポイントに訴求できる旅行会社とネットワーク構築へ
ヒーリー 「ニューヨーク市は、観光客を歓迎する準備ができています」というメッセージから実際に来ていただくためのプロモーションにシフトします。パッションポイントに響くような旅行を勧めてくれる旅行会社を通して、新しいニューヨークの楽しみ方を積極的に提案していきます。そのためには専門知識や情報が重要になりますし、ラグジュアリー、LGBTQ+、アクセシブル、カルチャーなど、特化した情報をもっと日本に訴求していきたいです。
山田 グローバルで展開している「It's Time for New York City~さぁ、いまこそニューヨークへ~」キャンペーンを日本市場向けにローカライズするタイミングを積極的に図っているところで、3月上旬から5月上旬まで日本航空(JL)様とのリカバリーキャンペーンをおこないましたが、他のパートナー様ともコラボレーションさせていただきニューヨークの存在感と認知向上になればいいと思っています。まずニューヨークが旅行の選択肢に上がるようにするのが日本オフィスの仕事だと思いますので、夏以降に様々な施策を展開していく予定です。
ヒーリー 食では、今年30周年となる「ニューヨークレストランウィーク」が7月18日から8月21日まで過去最大規模で実施されます。「ニューヨークレストランウィーク」に参加するレストランの中では、有名経営者ダニー・マイヤーの新レストラン「Ci Siamo」が注目です。
レストランウィーク以外にもユニオンスクエアの最新フードホール「URBANSPACE」から、多国籍の屋台が出るクイーンズやブロンクスのナイトマーケット、コロナ禍で広まったアウトドアダイニング、スタテンアイランドにあるおばあちゃんの手料理の店「Enoteca Maria」といったローカルなものまで多彩な食を楽しめるのもニューヨークの特徴です。
アート&カルチャーでは、MOMAではマティスの特別展が9月10日まで開催され、11月15日にミュージアム・オブ・ブロードウエイがオープン。ルイアームストロングのハウスミュージアムに新館が今年オープンするのも話題です。
ヒーリー ホテルは新規開業や年末までの再オープンを合わせて12万室となります。ハードロックホテルやアマンがオープンするなど2019年の部屋数にほぼ戻ってきています。
弊局の公式サイトには最新情報だけでなく、黒人、ラテン、アジアなどのカルチャーごとのコンテンツを作り、動画でストーリーを伝え、深くデスティネーションを知る環境を整えています。旅行業界向けに、ディスカウントで各種の体験をしてもらうためのモバイルパス「NYC Go Pass」を刷新したので活用していただきたいです。