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「世界水準の出張を日本へ」業務渡航大手FCMの日本法人トップが見る日本市場の可能性

-日本市場での今後の目標をお聞かせください。

白石 まずは数年内を目途に、300億円以上の取扱高を目標に置いています。300億円の達成で、BTM業界でのトップ3が見えてくると思っています。現在はFCMがグローバルに契約を持つ約80社とソニーグループの約80社、計160社との契約があり、既存顧客の利用拡大とともに、新規獲得を進めていきます。

-出張需要はコロナ前の水準までは戻らないのではないかとの見方もあります。

白石 私も日本に住み、日本のお客様と話していると、なかなか100%まで戻るという感覚は持ちづらいのですが、すでに欧米ではコロナ前のレベルまで戻ってきていますし、シンガポールやマレーシアも8割以上になってきています。海外のメンバーと話していても、来年には戻るだろうという意見を多く聞きます。海外からは非常にコンサバティブだと言われますが、私自身は、日本市場に関しては今年の夏以降に回復が進み、来年に8割くらいまで戻るのではないかと見ています。

 私は新卒でソニーに入社して以来約33年、主に営業マーケティングや経営管理系の仕事に携わってきました。旅行業界は初めてですが、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールなど海外赴任も多く、ユーザーとしてはかなりの出張を経験しました。そのなかで気づいたのは、世界的に標準で使われている便利なツールが日本にはあまり入ってきておらず、PDFの旅程表など、アナログな部分が多いということです。もっと便利に、楽に出張ができるはずなのに、それが提供されていない。この仕事の話をいただいたとき、「日本の出張を変えたい」と思いました。欧米のように出張管理ツールが当たり前になっている地域ではなかなか伸び代がありませんが、日本ではビジネスチャンスがたくさんあると考えています。

-ありがとうございました。