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ハワイの「今」を駐在員の視点から-感染者数は再び増加傾向も、現地ツアー会社は徐々に再開

ハワイのワクチン接種状況

1回接種2回接種ブースター1回目ブースター2回目
84.7%77.6%40.0%6.1%
2022年5月22日現在:State of Hawaii, Department of Health

 ワクチン接種の対象年齢は5歳から、2回目のブースター接種の対象年齢は50歳以上という決まりで接種は行われていますが、接種状況に大きな変化は過去数ヶ月間ありません。重症化率も低く、前回のパンデミックで感染経験済みの人も少なくありません。ただし、重症化防止の観点からワクチン接種への働きかけは行われており、日にちを限定してのショッピングセンターなどへの出張クリニックが再び始まっています。

ウイズコロナのハワイで暮らす現状の肌感覚

 小・中学校から「感染者発生のお知らせ」メールは毎日のように届いています。学区外の子供が一緒になるスポーツチームなど課外活動の運営からも同じように連絡がありますので、島中で感染は蔓延していると予想できます。

 ただし、ワクチン接種済みの場合は濃厚接触者になっても5日間の自宅待機は不要ですので、日常生活に支障はありません。未接種の場合は、通知が届く度に外出不可になるので大変なようです。一応、接種の有無に関わらず最終接触から3日から5日後に検査を受けるようにガイダンスは出されていますが、無症状の場合はそれに従わない人も少なくありません。そのため、夏休み帰国を控えている在留邦人のなかには搭乗前のPCR検査に引っかからないようにマスク着用で過ごしている人もいます。

ハワイで実施されている規制

 規制は全て撤廃されていますので、旅行者として普通に滞在する場合、規制は何もありません。街なかでマスク着用の人も見かけますが、個人的な判断で着用されています。

 ただ、各企業、団体、施設の判断でマスク着用を求めることは許されていますので、着用が求められる場合もあります。公立学校では学期中に行っていた屋内でのマスク着用を夏期講習期間中も継続、ハワイ大学では屋内でソーシャルディスタンスが保てない場合はマスク着用措置を再導入しています。病院ではマスク着用はもちろんのこと、見舞いに訪れる人数制限など来院者の人数制限も行われています。

病院は緩んでいる市中の様子とは正反対で、引き続き厳戒態勢を継続しています。

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