【タイ現地レポート】緩和された入国規制と日本への帰国体験記
現地の実情
前職の会社では徐々に在宅勤務が解除され、社外との懇親会なども増えてきているという話を聞きます。また隔離期間が短縮、撤廃されたことにより2年以上も日本に一時帰国出来ていなかった製造業の現場監督の友人もようやく連休に一時帰国出来ました。日本人タイ人問わずタイ日系企業内の転職市場も少しずつ元の状態に戻ってきています。前職の企業は筆者の後任を採用するにあたって、日本とビデオ通話で最終面接まで行ったようです。
観光地では欧米からの短期旅行者が増えているように見えます。年末から長期の旅行をしており、初めの頃はコロナ禍の真っ只中に隔離期間を経て数か月もしくは一年以上旅行している外国人旅行者と出会ったことがありましたが、2月以降からは有名な観光地で多くの短期旅行者、ツアー団体を見かけました。以前ピピ島でツアーガイドをしていたブラジル人の友人はコロナ禍で職を失い、コールセンターの仕事をしていましたが、3月に以前の会社の上司から連絡があり、再度ツアーガイドの仕事に戻りました。日本人のツアー団体はまだ見かけていませんが、他国のツアー団体は既にタイに来ているようです。
タイ入国の規制について
タイ入国に関しての規制は前回の投稿より大きく緩和されました。5月23日現在の最新の政府からの通達では、まずワクチンの接種を問わず新型コロナの治療費5万ドルをカバーする医療保険が1万ドルに引き下げられました。ワクチン接種者(接種証明書が必要です)は入国前72時間以内のPCR陰性証明書が不要。入国後の国が指定した隔離ホテルでの滞在も不要。入国後任意で簡易検査を自身で行い、携帯アプリを通じて報告。ワクチン未接種者は入国前のPCR陰性証明書を提出し、入国後は国が指定した隔離ホテルで滞在すること。4日目または5日目にPCR検査を受け、陰性であれば外出できます。またワクチンの接種を問わず未成年の方は保護者と同じ条件で入国可能です。つまり家族旅行で子供が未接種の場合も子供だけ隔離ということにはなりません。家族での短期タイ旅行も可能ということです。Thailand Passというアプリを通じて全ての書類を事前に提出します。次回の投稿ではThailand Passの使用体験についてレビューしたいと思います。
タイのビザについて
短期旅行者に関してはビザの取得の必要はなく、先程「タイ入国の規制について」で記載した申請を行えば30日間の旅行が可能です。さらに延長したい場合は、これもコロナ禍以前と変わらず30日間の延長が移民局に行き申請することで可能です。さらにそれ以上延長したい場合は一度隣国へ移動してから再度タイに戻るか、コロナビザの取得が必要となります。現在陸路での隣国の移動で一番簡単なのがカンボジアです。コロナビザへの切り替えはチェンマイの移民局で誰でも簡単にでき、面接などの審査もありませんでした。私の友人も皆ここで延長に成功しております。5月末でコロナビザ発給の特別処置が終了する予定です。しかし今後またさらに特別処置が延長されるか、ついにコロナビザ撤廃で隣国への移動が必須になるか、といろいろ噂が飛び交っています。次回の投稿で2ヵ月以上滞在の方のビザ情報についてお伝えしたいと思います。
世界三大野外パーティー、パンガン島のフルムーンパーティーに参加
前回の投稿から引き続きパンガン島に長期滞在していました。天気の良い日はビーチのヤシの木の下に寝ころび、雨の日はバンガローのハンモックで揺れる日々です。ここでは月に一度満月の夜に島の最東南のビーチでレイブパーティーが行われ、世界中のパーティーピーポーが一度に集結すると言われています。一年前に有給を取ってパンガン島に訪れた際はコロナの影響で中止されていましたが、今回はついに参加することが出来ました。
満月の日が近づくにつれ島の観光客の数が増えていき、ホテルの値段も上がっていきます。夜には前夜祭、前々夜祭のようなパーティーが数多く開催され、車の荷台に十数人の泥酔した人が乗った車両をよく見かけました。治安面でも交通の安全面からも日本人に手放しでお勧め出来るイベントではないようです。アジア人の旅行者も私以外全く見かけませんでした。
当日の夜ビーチに行ってみると既に数百人がパーティーに参加していました。5,6ヵ所でDJが音楽を流しており、火縄跳びやボディペインティングなどもありました。警察が常にビーチ内を巡回しているため、比較的安全なパーティーかと思います。政府の規制通り午前0時には全てのイベントが終了しました。ビーチで泥酔して寝ている人を多く見かけましたが、それでもコロナ以前は朝までのイベントで参加者は何倍も多かったと予想します。
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