【ニューヨーク現地レポート】規制緩和でエンタメ業界にも活気、4月~5月の一時帰国レポートも
前回のレポートでは、今年の1月ごろにオミクロン株が猛威を振るっていた状況をお伝えしました。2021年はようやく感染者数も落ち着き始め、ブロードウェイなどの屋内施設も営業を再開し始めましたが、11月にオミクロン株がニューヨークでも発見され、そこから感染者数が急激に増えて1月には8万人を超えました。今回のレポートでは、あれから約4ヶ月が経った今、ニューヨークがどのような状況であるかをお伝えしていきたいと思います。
コロナ感染者数の推移
昨年末のオミクロンの感染爆発により、一時はニューヨークの街もまたロックダウンになるのではないかという懸念がありました。ニュースでは連日2倍、3倍に膨れ上がる感染者数が報道され、ワクチン接種を促す意見が見られました。しかし、その増加はそこまで長くは続かず、現在は感染も少し落ち着きはじめ、活発な街の風景も戻ってきました。
ニューヨークタイムズのレポートをご覧いただくと、12月から1月初めあたりが感染者数のピークで、そのあとは急速に減っていること分かります。一時期は8万人を超えていましたが、1月の末ごろまでには2000人から3000人にまで一気に減少しています。
その後数ヶ月の間は感染者数は数千人にとどまっていましたが、4月上旬からまた少しずつ増えつつあるようです。4月、5月の平均は約5000人で、ときには1万人近くになる日もあります。12月や1月の状況よりは少し改善したとはいえ、まだまだ気を抜ける状況ではありません。
感染者数は緩やかに増加傾向ではありますが、もう1つ注目すべき点はワクチンの接種率でしょう。前回のレポートでもニューヨークのワクチン接種率は他の州や国と比べても高いと報告しましたが、Our World in Dataによれば、ニューヨークにおけるワクチン2回以上の接種率は76.8%であり、アメリカ全土の中でも10番目に高い数字です。
昨年末に感染者数が増えた際には、2020年のロックダウンほどの厳しさはなかったものの、関係者に感染者が出てしまい、営業を停止したサービスもありました。しかし現在ではオミクロン株により再び閉鎖に追い込まれたレストランも営業を再開し始め、ブロードウェイを含むエンターテイメント業界も少しずつ元の活気を取り戻しつつあります。
次ページ >>> イベントの参加条件も緩和へ