成田空港、21年度の国際線旅客数は235万人 前年比85%増
成田国際空港は4月28日、2021年度(2021年4-2022年3月)の空港利用状況を発表した。
世界的なコロナウイルス感染症拡大の影響が続くなか、国際線旅客数は東京2020大会や入国規制の緩和もあり前年比85%増の234万5182人となり、開港以来最少だった2020年度を上回った。
ただ、コロナ前の2019年度は3402万人が国際線を利用していて、依然として9割以上の減少となっている。国内線旅客は108%増の412万7396人で、2年度連続で国内線旅客数が国際線旅客数を上回った。
一方で、国際線貨物便の発着回数と国際航空貨物量は2年度連続で過去最高を更新した。国際線の貨物便発着回数は15%増の5万446回。旅客便の運休や減便で貨物スペースが減少したことで、貨物臨時便が多数運航されている。国際航空貨物量は25%増の260万9321トンだった。
3月の国際線旅客は216%増の34万人
3月の空港利用状況は、旅客数は国内線が前年比133%増の52万4278人、国際線は216%増の33万5960人だった。コロナ前の2019年3月比では国内線旅客数は7割台まで回復しているものの、国際線旅客数は依然として9割減が続いている。
国際線貨物便の発着回数は10%減の4296回だった。大型機材への集約が進んでいることや、ロシアのウクライナ侵攻で欧州線が欠航したことなどで前年を下回ったが、依然として高い水準を維持している。
情報提供:トラベルニュース社