「テクノロジーを駆使してホスピタリティを提供」宿泊施設のオペレーション改革へ―アルメックス 坪井将之氏
コロナ禍で期待高まる宿泊施設のITソリューション
ホテルで培ったシステムを病院や外食産業にも
坪井 PMSやKIOSKの導入による業務効率向上の要望は変わりませんが、コロナ禍前後ではその先の効率化へ向けたオペレーション改革を求める声が増えています。宿泊客が自分で事前登録を澄ませ、予約を入れ、フロントではQRコードでチェックインする。そういったソリューションが求められており、たとえばフロントスタッフが1人で対応でき、宿泊客も待たせないスムーズなオペレーションを実現したいというのがビジネスホテルからのリクエストです。
遠隔フロントシステムも開発しており、例えばホテル10軒を運営する事業者が1つの遠隔システムでフロント業務に対応できれば大幅な人件費の削減と業務の効率化を図れます。未だに存在する宿帳への記入作業も、電子媒体での管理システムを用意すれば、法的問題をクリアしたうえで利用者にとってスムーズなチェックイン・アウトと支払いが実現します。
コロナ禍でスタッフ数を削減している現在、何らかの理由で想定を上回る宿泊客が集まった場合、ホテル側の対応が難しくなっています。現在は本部スタッフを現場に配置して対応しているビジネスホテルが多いため、現状のままではそこから先の展望はありません。その分をテクノロジーで補わなければなりません。
坪井 現在、国の政策でマイナンバーカードを保険証と一体化するプロジェクトが進んでいますが、病院側に対応システムを提供する事業者4社のうちの1社にアルメックスも選ばれました。AIを活用した顔認証技術を評価いただきましたが、宿泊施設でのチェックインや顧客管理にも生かせる技術だと考えています。
坪井 我々はあくまでも施設様のバックヤードを支える黒子ですから、「テクノロジーを駆使してホスピタリティを提供する」という社是に基づいて、アルメックスにできること、顧客企業に求められることをやっていくだけです。今後はPMSや精算システムだけでなく、その先にあるフロントのシステムにも幅を広げるなど、顧客企業の皆様のコスト削減や雇用課題の解決に貢献できるよう努めていきたいと思います。