「痛みを伴う改革をした以上、絶対にやり遂げる」 名鉄観光サービス代表取締役社長 拝郷寿夫氏
構造改革と財務基盤固めに目途つく
22年の国内需要は19年以上を期待
拝郷 もちろん美味しい食や料理は色々ありますが、私は喫茶店のモーニング文化そのものを体験してほしいです。テレビの情報番組でも取り上げられご存じの方も多いと思いますが、とりわけ一宮市や岐阜市あたりのモーニングは一度体験してみる価値があります。
拝郷 ぜひ犬山を訪れてほしいですね。3月1日にはブティックホテル・ブランドのインディゴが、箱根と軽井沢に次ぐ日本で3番目のホテル「ホテルインディゴ犬山有楽苑」を開業しました。国宝の犬山城があり、街中の整備も進み、リトルワールドや博物館明治村、モンキーパークといった名鉄グループの観光施設もあります。ホテルインディゴは日本庭園の有楽苑を併設しており、園内には国宝茶室「如庵」もあります。観光要素の集積があり国宝もある犬山は、名古屋に宿泊してちょっと見て帰るにはもったいない場所です。ぜひ犬山に1泊、2泊してゆっくりと楽しんでもらいたいと思います。
拝郷 新型コロナウィルスの感染拡大の波が何回も来て、そのたびに不要不急の外出自粛が求められ心が痛みました。しかし一昨年のGo Toトラベルの実施期間や、感染拡大が一時的に落ち着いた昨年秋の人の動きはかなり力強いもので、多くの方々が旅行への欲求をため込んでいると感じました。
社員には口を酸っぱくして言い続けているのですが、明けない夜はないし、止まない雨も絶対にありません。コロナ禍もいずれ終わります。そのことを常に念頭に置いて仕事に取り組むべきだと思います。また苦しいいまだからこそ、小さなことに一喜一憂するのではなく、これまで以上に前を向くことを意識し、やる以上は明るく元気に現状に立ち向かって行きたいと自分にも言い聞かせています。観光は地域やそこに住む人を元気にする大きな力を持つと信じているので、いつか必ず明るい未来が来ます。観光産業全体でこの難局を乗り越えていきましょう。