足立美術館、米専門誌の日本庭園ランキングで19年連続1位に
枯山水庭(10月撮影)
日本庭園ランキングはアメリカの日本庭園専門誌「数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)が2003年から毎年実施。1000カ所の候補地から日米欧豪の専門家30人前後がそれぞれにつける順位をもとにランキングし、上位50の日本庭園を発表している。例年は1月に発表されるがコロナ禍により選考が遅れた。
19年連続の日本一獲得について同館の足立隆則館長は「昨年もまた自制自粛が続き、審査を担当された専門家の皆様は大変だったと思いますが、心待ちにしていた朗報に、職員一同、喜びとともにほっと安堵の胸を撫で下ろしています。不自由な生活を強いられる日々が続きますが、精神をリフレッシュすべく、日本一の庭園の素晴らしさをぜひ満喫していただければと願っています。職員一同、皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。」とコメントしている。
庭園は造園に着手した1968年から約15年をかけて基本形が完成した。庭園は枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭、亀鶴の滝などで構成され、借景の山々を含めると総面積は約16万5千平方メートルに及ぶ。専属の庭師7人が手入れをするほか、毎朝開館前には職員総出で清掃している。
足立美術館では3月1日から5月31日まで、春季特別展「美しき日本の風物 日本画歳時記」展が開かれている。常設展のほか横山大観や川合玉堂ら近代日本画の巨匠が描いた四季折々の植物、動物、節目ごとの行事や風習などの日本画34点を展示している。
情報提供:トラベルニュース社