グアム、リカバリーキャンペーン「#Here We Guam」発表、業界向けFAMや商談会も開催へ
グアム政府観光局(GVB)はこのほど観光再開に向けた新戦略発表会を開催した。コロナ禍後のリカバリーキャンペーンとして「#Here We Guam」をテーマに据え、「日本から3時間半で行けるアメリカンリゾート」のキャッチコピーとともにグアムならではの特徴を打ち出し、観光需要回復時に「最初に選ばれるデスティネーション」となるべくマーケティング活動を一層強化していく。
GVBによると、グアムでのワクチン接種率は95%で、3回接種完了者は52%に達している。島内のホテルや飲食店は世界旅行観光協議会(WTTC)のプロトコルに則り安全や清潔に配慮した運営をおこなっており、「安心・安全・清潔なアメリカンリゾート」というキャッチコピーも加えてPR展開を図っていくという。
主要セグメントである若者層へのSNSを活用したマーケティングは継続。SNSの活用に長けた、旅行への意欲が高い18~39歳の世代をムーブメント・ドライバーとして訴えかけ、さらにインフルエンサーによる情報発信も積極的におこなう予定だ。すでに2月よりインフルエンサー9名を現地に招き、PR映像の撮影をしており、GVBアカウントディレクターの小路伸佳氏は「SNS発信を通じ、グアムのファンを確実に増やしていきたい」と意気込みを述べた。
GVBによるとSNSでおこなったアンケートでは90%以上が「すぐにでもグアムに行きたい」と回答しており、小路氏は「この潜在需要を確実に拾い上げていきたい」として、コロナ禍後に「最初に選ばれるデスティネーション」を目指しファミリーや富裕層、MICEなどへとキャンペーンを拡大していく考え。
2022年はグアム/日本線就航55周年の年で、「GO GO!GUAMキャンペーン」の実施を予定している。島内のレストラン、観光施設が「55%オフ」「先着55名様」など55にちなんだサービスを展開する予定。旅行会社にはキャンペーンに参加する事業者をまとめたマップを配布するほか、賛同会社へのプロモーションや販促サポートなどもおこなう。さらに7月に業界向けのFAMツアーと現地商談会、8月にはMICE向けのウェビナーなどを予定している。
GVBグローバルマーケティングディレクターのネディーン・レオン・ゲレロ氏は「日本はグアムにとって55年の間変わらず、最も重要なビジネスパートナー。これからも多くの日本人をお迎えしていきたい」と挨拶。GVBボードディレクター副理事およびJMCバイスチェアマンのポール・シミズ氏も「グアムの観光リカバリーに向け、日本の旅行会社からの意見や提案もぜひ伺いたい。グアムでお会いできることを楽しみにしている」と語った。