【発行人コラム】(50歳以上向け)定年雇用延長における幸福の方程式、及び(2~30代向け)幸せな副業
定年後の雇用延長、幸福の方程式
御存知の通り、2025年4月から65歳定年制は全ての企業の義務となります。今はその経過措置期間なのですが、中小企業が大半を占める旅行業界では60歳を正規雇用従業員としての定年とし、希望者は65歳まで再雇用する制度を採用する企業が多いものと思われます。
再雇用の条件は企業や個々人によって様々でしょうが、役職が無くなり役割が変わる、勤務日数や時間が減る、それらに伴い給与が下がるというのが一般的なケースでは無いでしょうか。
高度な知識や技能は無く、マネージメントとは名ばかりで実際は上司の言葉のオウム返しと社内政治だけをしてきたような人は、それでもありがたいと思うべきだと思いますので、この先お伝えする事の対象とはなりません。
また、年齢に関わりなく、その会社に取って必要不可欠な人材であれば、そもそも会社が離してくれませんから、定年のことなど考える必要が有りません。
しかし、今から数年は必須だけど常時使うわけではない専門知識や技能をお持ちの方の処遇には知恵を絞るべきだと思います。「今から数年」だから後継者の育成には適さない、「常時必要としない」ので業務量が過小となる。辞めてもらっては絶対に困るけれど、本人のプライドを含め満足行く待遇、適度な業務量を提供出来ないという事になりかねません。
ここで労使ともに考えるべきは、専門知識や技術を1社のためにだけ使うのではなく、必要とする他の会社と分かち合う事では無いでしょうか。特定1社でしか通用しない職能も有るでしょうが、大半の専門知識は同業他社でも必要とされるものだと思います。産業・業界共通の「知・人財」として、幸福な第二の人生を歩んで頂く、ご自身が歩むため、労使ともに積極的にそのような機会や制度を創る努力が必要だと感じています。ぜひご意見をコメントして下さい。
幸せな副業
在宅勤務となり通勤時間が無くなった、勤務日数や時間・給与が減った等々の理由で副業をされている方、検討している方は多いと思います。
ここでは私の周りで「幸せな副業」をされている方を紹介したいと思います。
・Uberをやっている⇒痩せて、健康になった
・ホテルの夜間フロント⇒様々な人間模様が見えて、とにかく面白い(話のネタが沢山出来た)
・飲食店⇒お客さんの喜ぶ姿をその場で直に見れて晴れやかな気持ちになった
・デイトレーダー⇒メチャクチャ儲かった!(本業給与の何倍も)
・ワクチン大規模接種会場⇒社会のお役に立てていると実感出来た
もうお分かりかと思いますが、全く同じ副業でも
・Uber⇒寒いし、稼ぎにはならない、店も客も横暴で最低
・ホテル⇒おかしな客ばかりで身の危険さえ感じた
・飲食店⇒酔っぱらいの相手はまっぴら
・デイトレーダー⇒大損した…
・ワクチン⇒感染の恐怖で体調崩した
同じ副業でもたまたまのめぐり合わせ、当人のバイオリズムや気持ち、運によって結果は変わるのだと思います。しかし、幸せな副業をされている方に共通するのは、副業を経験したことによって
1.やっぱり今の本業を極めよう
2.よし、転職しよう
3.もっと他の仕事も知りたいから今後もマルチワークを続けよう
1と2などは正反対ですが、上記の3つのいずれかに当てはまる人のようです。
要するに「幸せな副業」となるかどうかは、やってみないと分からない。けれど運良く「幸せな副業」に巡り会えると、それが人生の転機になるかも知れない。コロナが我々に与えてくれたのは「時間」だけなのですから、活用しない手はないと思います。
※因みに当社でもライターを募集しています。記者会見や取材に基づく記事、現地レポート、コラム、プレスリリースからの記事起こし等々。興味の有る方は履歴書及び得意とする題材に基づく原稿(過去書かれた物、新たに書かれてものどちらでも可)を編集部までお送り下さい。
編集部:editor@travelvision.co.jp
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事、㈱ミックナイン社外取締役